はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨否定のウォーレン議員、上院銀行委員会の民主党リーダーに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に懐疑的な立場継続か

暗号資産(仮想通貨)に批判的なエリザベス・ウォーレン議員は13日、次期の議会より上院銀行・住宅・都市問題委員会の民主党リーダーに就任することを受けて声明を発表した。

ウォーレン氏は、民主党の意見をまとめ、政策に関する討論の主導を行う役割を担うことになる。共和党が上下両院で過半数を獲得していることにより影響は限定的とも考えられるが、ウォーレン氏は委員会リーダーとして仮想通貨に対する厳しい方針を引き続き議会に提案する可能性がある。

ウォーレン氏は「中流階級の再建に緊急に取り組むことが重要」だとして、次のように述べた。

私が民主党リーダーという役割を担うことは、住宅価格を下げるために住宅を増築したり、プライベート・エクイティ(未公開株式)ファンドの強欲さや、特定の利益集団による詐欺的行為から、消費者保護策を強化していくチャンスになる。

「特定の利益集団」が具体的に何を意味するのかは明かしていないものの、ウォーレン氏は以前より仮想通貨および業界を批判してきた。2021年には「仮想通貨は三流以下のお粗末な投資対象」と酷評し、「消費者保護の欠如」や「違法行為の助長」などと批判してきた。

また2023年には顧客確認ルールを含む銀行秘密法の要件を、ウォレットプロバイダー、マイナー、バリデーターにも義務付ける「デジタル資産マネーロンダリング防止法」を議会に再提出。業界からは、技術的な構造・実現性を無視した、横暴な法案で合うとして、懸念の声が上がっている。

関連:仮想通貨否定派ウォーレン上院議員、マサチューセッツ州で再選

現在、銀行・住宅・都市問題委員会の委員長は民主党のシェロッド・ブラウン議員が務めている。

ブラウン氏は約18年間議員を務めていたが、5日の選挙で仮想通貨肯定派のバーニー・モレノ氏(共和党)に接戦で破れた。このため、ウォーレン氏に民主党リーダーを交代することになる。

関連:米下院選も共和党リードで現実味を帯びる「トリプルレッド」 仮想通貨支持派の当選相次ぐ

上院は共和党が53対46の議席数で過半数を奪還しているため、民主党のウォーレン氏が次期の議会開始後すぐに委員長になることはない。しかし、2026年11月の中間選挙でもし民主党が過半数を取得すれば、委員長就任もあり得る。

委員長は法案の審議などを主導するため、もしウォーレン氏が2年後に委員長になった場合、トランプ新政権で期待が高まっている仮想通貨産業を促進する立法についても、障壁となる可能性もある。

関連:トランプ氏大統領再選でビットコイン政策はどう変わる? CoinShares分析

共和党、下院でも過半数獲得

5日の選挙では、上院に続き下院も共和党が過半数である218議席を獲得したところだ。大統領、上下両院を共和党が独占する「トリプルレッド」が実現した。

党として仮想通貨を支持する共和党が両院で過半数を占めたことにより、規制緩和や仮想通貨を後押しする法案の成立に期待が高まっている。

仮想通貨擁護団体StandWithCryptoによると、現在下院では仮想通貨肯定派が272議席、反対派が122議席を獲得。上院では肯定派が19議席、反対派が12議席を獲得した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05:50
マウントゴックスハッキング容疑者関連ウォレット、177億円相当ビットコインを売却か
マウントゴックスハッキング容疑者に関連するウォレットが過去1週間で1300BTCを取引所に送金した。10月以降の総売却額は2300BTCにのぼる。
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧