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ビットコイン重要ラインでの「逆三尊」形成後の急反発は初、仮想通貨市場の暴落劇を見る専門家の意見

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインが反発
大幅な下落が続く仮想通貨市場だが、ビットコインは今年最安値の39万台を記録後に反発し、45万円台まで回復した。下値重要ラインにおける時間足レベルの逆三尊から、+10%級の急反発を見せたのは直近では初であり、11月の暴落劇の中で注目のポイントとなる。

ビットコインが反発

大幅な下落が続く仮想通貨市場で、ビットコインは11月25日夜半、今年最安値の39万1100円を記録、その後反発し、45万円台にまで回復した。

時価総額3位のイーサリアムは一時、100ドルを割り、2017年5月以来となる2桁へと下落したが、その後反発し120ドル(13000円)近くまで値を戻した。

ビットコインならびにイーサリウムのテクニカル指標である日足のRSIは、いずれも売られ過ぎの状態を大きく超過する10%台から20%台への復調が見られているが、いずれも下落トレンドが厳しく出ていた現在の相場では機能していない。

今年の底値となった39万1100円は、ビットコイン史上最高値の221万4028円から83%近い減少を記録。 しかし、このような劇的な暴落は今回が初めてではなく、誕生後10年に渡るビットコインの過去の価格動向を振り返ると、2011年、2013年、2015年におきた大幅な価格修正時期の平均値は85%となっている。

日経平均も小幅高で始まる

ここ数ヶ月相場の相関性も指摘されている株式市場とビットコイン相場。

米国のサンクスギビングなどを目前に株価が大きく下落していた傾向が見受けられており、ビットコインの下落相場の後押しをしたとの見方も出ていた。

株式市場も大きく下落することで個人投資家の懐事情にも影響する形で、リスクオフ傾向の中で、ビットコインが売られるという指摘だ。

しかし、2025年の国際博覧会が大阪に決定したことなど、経済効果が期待される形で、26日の寄り付きの東京株式市場は、小幅高で始まっっており、ビットコイン相場の戻す状況として、悪い状況ではないと言えるだろう。

重要ラインの逆三尊から明確に反発したのは初

ビットコイン価格は、3500ドルを若干割り、「相場の反発ポイントを探る」の記事で記載した以下の重要ラインである3562ドル付近のラインで逆三尊を形成し、今朝の時点で4100ドル付近まで反発した。

  • 4813ドル付近(約54万円)
  • 4170ドル付近(約47万円)
  • 3562ドル付近(約40万円)
  • 3011ドル付近(約34万円)

今回の暴落劇の中で、下落後に時間足レベルでの逆山尊形成後、否定せずに肯定して大きな上昇を見せたのは初となるが、この反発ラインは、暴騰水準に当たる2017年9月水準での意識される重要ライン付近で、明確に形成したことは大きな意味を持つだろう。

しかし、水色のトレンドラインと上部に存在する4170ドル付近のレジスタンスラインで、跳ね返されている動きも確認されており、下落トレンドの終わり、またトレンド転換するかどうかの重要局面である見方も強まっていることが予想される。

水色のトレンドラインと、4170ドルの主要レジスタンスラインを突破出来るかが、今後の注目点となりそうだ。

逆もまた然りで、3562ドル付近のサポートラインに向かって、再び下落する可能性も十分にあるため、ボラティリティが高く、非常に不安定な相場となっている現状、依然注意すべき相場が続いていると言えるだろう。

専門家も同水準が一つの底値と見る

仮想通貨トレーダーで経済学者のAlex Krüger氏は、この価格帯が一つの底ではないかと述べ、次のようにツイートをしている。

底が短気なのか長期にわたるのか、見極めるのは不可能だ。 

値幅の広いロウソク足の確認と取引高に注目することで、大きな底が来たかどうかを感知することができる。

すなわち、リバウンドの準備が整ったときだ。 もしそれが、低い価格帯から15%から30%変化していれば、割合でいうと、大きな底を打ったと言えるだろう。

しかし、今回指摘する底値は「一定の間持続するものだと捉えるものである」と指摘し、直近ではこれが最後の底値であるとは安直に考えない方がいいとも述べている。

Genesis Trading社CEO|3000ドル台

また投資企業のGenesis Global Trading社のCEOであるMichael Moro氏がCNBCの経済番組「Squawk on the Street」に出演し、ビットコイン価格のサポートは3000ドル台にあると述べた。

底値は3000ドル台だろう。

非常に難しい状況だ。少ないレジスタンスはところどころ見られており、4000ドルは(先週)2回程試されたが、3000ドル中盤に抵抗があるようには思えない。

短期的には厳しい状況も、過去に何度も繰り返してきた相場であるとも指摘した。

過去10年間でビットコインは5、6回75%以上の下落を記録している。

そのような(長期的)視点を踏まえると、機関投資家は2018年末時点でのビットコイン価格は最終的には気にしていないことがわかる – なぜなら最終的には3〜5年先の状況を考えている。

Pompliano氏|サポートは3500~3000ドル

ファンダメンタル要因は変わらない。弱気市場はさらに深まるだろう。以前にもこのような動きは2回見られている。

と厳しい現状を認めながらも、ビットコインは2-3年後には15000ドルから20000ドル(約170〜225万円)になると予想し、その強気な予想の根拠として1日の取引量を挙げた。

ビットコイン1日取引量は46億ドルを誇っており、時価総額は約740億ドル。時価総額は24時間取引量の約16倍でこれは非常に良い数字だ。

比較してみるとマスターカードの出来高は180億ドル程度だが、価値的にはビットコインはマスターカードと同等だ。

さらに現在こそ下落している仮想通貨だが、10年前は存在すらしなかったことを踏まえると画期的な新技術だとし、以下のように述べた。

ビットコインはまだまだ新しい技術だが、この10年で株、債券、外貨やコモディティ、全てを上回る数字を見せている。

エクイティの先行きは-3%から+3%と言われているが、仮想通貨はそれ以上となりそうだ。

また2018年までは機関投資家の参入がなく、基本的には一般投資家を主体として仮想通貨市場が形成されているのも大きい。

現在行われているプロジェクトや市場の動きが今後2、3年の将来を築くだろう。

ビットコイン保有者にとってはETFが待ち遠しい状況だ。(好材料・ヘルプが)必要な状況だ。

(5000ドルを)4日前のチャートを引用するが、4000ドルは当初から重要ラインではなかった。

次の重要なサポート(ライン)は3000ドルから3500ドルの間にある。

厳しい状況だが、昨年より進展のある仮想通貨市場

昨年末の相場の高まりと相反して、大変厳しい状況に陥っている今年の仮想通貨市場だが、その投資環境は、規制の面や機関投資家の参入の準備が進むなど、大幅に前進していること、また、革新的な技術が一般へと浸透し普及するのには、一時的で投機的な熱狂ではなく、その技術に対する理解と息の長い投資が続くことが肝要であることを、一旦立ち止まって考える時期にきているのかもしれない。

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