*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(12/17 AM7時)
暗号資産(仮想通貨)市場が力強い動きを見せている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が日本時間19日AM 4時に0.25%の利下げを決定するとの観測が米消費者物価指数(CPI)や購買担当者景気指数(PMI)の指標公表結果等により高まった背景に加え、ナスダック100への編入が決定したマイクロストラテジー社がビットコイン(BTC)を追加購入することを公表したことも市場を刺激した。
これらの要因が相まって、暗号資産市場は16日、17日と続伸し、ビットコインは二日連続で史上最高値を更新。アルトコイン市場もイーサリアム(ETH)ETFへの大型資金流入やリップル社のステーブルコイン市場への参入が市場参加者に好感され大商いとなった。執筆時点でビットコイン価格は10万6千ドル付近で推移。
12月16〜17日相場状況
ビットコインは史上最高値付近で推移しているにもかかわらず、デリバティブ市場では全体的に先物価格と現物価格に大きな乖離が見られず、過熱感は限定的となっている。
直近2か月におけるビットコインと米株価指数の相関が強くなっており(S&P500 +0.90、Nasdaq100 +0.87)、ナスダックが史上最高値を更新しているリスクオンの市況はビットコイン市場に追い風になっていると考えられる。また、商品市場の中では金や原油などの価格がやや停滞している一方で、ビットコインは独歩高の動きを見せており(下画像白線)、独自の強さを見せている。
現状分析(12/17日AM7時)
市場参加者は強気の姿勢を強めている。オプション市場では、プットコールレシオ(PCR)が低下傾向を示しており、投資家心理が上昇相場を支持していることが見受けられる(下画像黄矢印)。さらに、12万ドル以上の価格帯におけるオプションが新規に増加(下画像赤枠)していることから、ビットコイン価格のさらなる上昇を見込む投資家が増えていることが伺える。
今後の重要な経済指標
FOMCでの利下げ観測が非常に強まっており、市場参加者はこのシナリオを織り込んでいると考えられる。
- 12/17 米小売売上高 11月
- 12/19 米FRB政策金利(FOMC)
- 12/20 メキシコ中銀政策金利
詳細の解説は以下の相場解説生放送にて:https://www.youtube.com/live/LQJtKgbj4HI
最新レポート(12月18日)はこちら:ビットコイン3日連続史上最高値更新するもFOMC前の警戒感で調整 仮想通貨アナリストが相場分析|仮想NISHI
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