最大20%金利
米仮想通貨取引所コインベースは、イーサリアムと同社が支援するイーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークBaseで利用可能な分散型貸付プロトコルMorphoを通じて、ビットコイン(BTC)を担保とするオンチェーンローンを開始した。顧客は、コインベースが保管するビットコインを担保として、最大10万ドルのUSDCステーブルコインを借り入れることが可能となる。
コインベースのプロダクト担当副社長マックス・ブランズバーグ氏は、この新サービスについて「フロントエンドは伝統金融、バックエンドはDeFi」と説明。同社は2023年に小売顧客向けのビットコイン担保ローンプログラム「Borrow」を終了したが、今回のサービスは完全にオンチェーンで運営される。
Morphoは、DefiLlamaによると総ロック価値37億ドルを誇る主要な分散型金融プロトコルで、a16z Crypto、リビット・キャピタル、パンテラ・キャピタルなど著名な投資家から総額6,900万ドル以上の資金を調達している。
コインベースの顧客がオンチェーンローンを選択すると、ビットコン担保は無料でコインベースラップドビットコン(cbBTC)に1:1で変換され、Morphoに転送される。DeFiプロトコルは「1分以内」に顧客のコインベースアカウントにUSDCローンを実行する。
これらのローンは最低担保率133%の過剰担保が必要で、借り手はその閾値以上の好みのローン・トゥ・バリュー(LTV)比率を選択できる。金利は9〜20%の範囲にあり、ローン残高が担保の市場価値の86%に達すると、担保は清算されてローンの返済とペナルティ手数料の支払いに充てられる。
金利は市場状況に基づいてMorphoが自動的に決定し、Baseブロックチェーンの各ブロック生成とともに数秒ごとに変動する。返済スケジュールは柔軟で、最低支払額や期日は設定されていないが、清算を避けるために健全なLTV比率を維持する必要がある。サービスは現在、ニューヨークを除く米国で利用可能で、将来的に他の市場への展開も計画されている。
関連:仮想通貨レンディングとは?取引所別の金利・実績比較、ビットコイン含む
関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介
-
25/01/09
-
25/01/02
-
24/10/12