はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーロン・マスク氏ら率いる政府効率化局(D.O.G.E)に複数訴訟

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不透明な運営を問題視

米トランプ新政権でイーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミー氏が率いる米国の政府効率化局(D.O.G.E)が複数の訴訟に直面している。

まず20日、民主主義を推進する組織デモクラシーフォーワードらが代表となり、アメリカ公衆衛生協会、アメリカ教師連盟、アメリカ・マイノリティ退役軍人協会その他が原告として訴状を提出した。

コロンビア特別区の米国地方裁判所に提起された訴状で、原告らはD.O.G.Eが秘密裏で運営されているとして、法律に準拠するまで運営を阻止する裁判所命令を求めた。原告は次のように述べている。

政府効率化局は連邦省庁ではない。議会で選出された代表者は、こうした事業を設立したことも資金提供したこともない。これはむしろ、この組織の影響力から莫大な金銭的利益を得る立場にある、選挙で選出されていない億万長者が率いる影の組織だ。

これらの利益相反にもかかわらず、D.O.G.Eは、何百万人ものアメリカ人に影響を与える方法で連邦政策を指示する予定だ。

また、原告兼弁護人を務めるワシントン市民責任倫理協会の、ノア・ブックバインダー代表は、D.O.G.Eが、「連邦政府機関が従わなければならない透明性、記録保持、倫理規則のいずれも遵守せずに、監視のないまま運営されている」と懸念を表明している。

D.O.G.Eは年間5,000億ドル(78兆円)の無認可または不適切な政府支出の削減を目指す組織だ。行政コスト削減、規制の簡素化、連邦職員の削減を通じて、政府支出の抑制を図ることを戦略としている。

ガーディアンによると、D.O.G.Eの内部関係者は、プロジェクトを阻止しようとする法的試みを避けるために秘密保持が重要だと述べた。また、D.O.G.Eは諮問委員会であるため、直接的に政府支出の削減を実行する権限はない。

関連ドージコインの買い方とおすすめ取引所|トランプ政権下のDOGE省構想の影響は?

「連邦諮問委員会」の義務が必要とする訴訟

他に、公益法律事務所のナショナルセキュリティカウンセラーズも、D.O.G.Eが連邦透明性規則に違反しているとして訴える予定だ。

ナショナルセキュリティカウンセラーズは、D.O.G.Eは「連邦諮問委員会」の一つとみなされる条件を満たしていると指摘した。

その上で、D.O.G.Eは、こうした委員会に法律で義務付けられる条件を満たしていないと続けた。例えば、公平でバランスのとれた代表者を擁しておらず、会議の記録保持や、公衆による監視などの義務も課されていないと述べている。

これについて、非営利団体アメリカン・イノベーション財団のサム・ハモンド氏は、D.O.G.Eの取り組みはトランプ政権の改革努力の象徴のようなもので、連邦諮問委員会とはみなされず、ホワイトハウスは報告義務を免除するだろうと意見した。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、D.O.G.Eの幹部は無給で、職場に戻るまでに6か月の任期を務めることが見込まれる。連邦雇用規則では「特別政府職員」に分類される模様だ。

D.O.G.Eの従業員候補として面接を受けた人物の中には、シリコンバレーの投資家マーク・アンドリーセン氏、セコイア・キャピタルのショーン・マグワイア氏、ヒューマン・キャピタルのバリス・アキス氏などが存在する。

ラマスワミー氏は、オハイオ州知事選に立候補するため、D.O.G.Eを離れる予定だと伝えられる。

関連トランプ大統領、就任演説でビットコインや仮想通貨に言及せず 価格反落

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧