はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン市場規模は最大ポテンシャルの3%で初期段階」Riverレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「BTCは採用の初期段階」と見解

ビットコイン(BTC)投資サービス企業Riverは、今後のビットコイン普及を展望するレポートを発表した。まだ潜在的な普及規模のおよそ3%にしか到達しておらず、採用の初期段階にあるとの独自見解を示している。

Riverは以下の3つの要素を考慮して、この数字を出した。

  • 現在、ビットコインの市場規模は潜在的な最大リーチ規模(TAM)の1%以下
  • 米国の投資顧問はポートフォリオの0.006%しかビットコインに割り当てていない
  • 世界的に見ると、ビットコイン所有者は人口全体の4%以下

TAMとは

英語でTotal Addressable Marketの略。理論的に最大で見積もった場合の、ある事業や資産がリーチできる市場規模のこと。

Riverは、世界の富を900兆ドル(約13京円)と見た場合、ビットコインは価値の保存手段となる資産の50%のマーケットシェアを得ると想定。最大市場規模を225兆ドル(約3京円)と強気に見積もっている。

出典:River

現在のビットコイン市場規模(時価総額)は約2兆ドルのため、最大ポテンシャルの1%以下であるとする格好だ。

また、米国市民の推定14%がビットコインを所有していると見積もられるが、世界的に見るとまだ4%以下にすぎないと指摘。所有者が増える余地は充分にあると述べている。

今後、ビットコインについての充分な知識が普及したり、信頼性の高い取引業者や保管業者などが増えれば、個人投資家が増えると予測する格好だ。なお、ビットコイン所有率が最も高いのは北米地域で10.7%、最も低いのはアフリカ地域で1.6%、アジア地域は3.6%だった。

Riverによると、2024年12月末時点で、ビットコインの供給量上限である2100万BTCのうち、個人投資家の所有分が約70%を占めている。未採掘のBTCおよび機関投資家が運用するファンドやETFの保有分がそれぞれ約6%、企業の保有分が約4%だ。

ビットコイン普及の後押し要因は?

Riverは、今後ビットコインの採用が進むだろうと意見。機関投資家については、ETF(上場投資信託)や新たなバンキングサービスが後押しになるとしている。

企業については、中期的に見て、法律や会計規則上のハードルが消え、成功例が増えるにつれて普及するだろうと続けた。また、国家によるビットコイン採用も、戦略的準備金などにより加速し、ビットコイン普及の大きな後押しになりえるとしている。

なお、一例として米国では現在の会計年度より会計基準審議会(FASB)基準に変更があり、暗号資産(仮想通貨)の含み益をバランスシートに記載することができるようになった。

米国では、トランプ氏が、現在政府が押収資産の形で保有するビットコインをそのまま維持する大統領令にサインしたところだ。

関連トランプ政権、ゴールド売却でビットコイン購入の議論まだなし 大手銀は戦略的準備金への活用提案

Riverは、ここ数年でビットコイン取引などを合法とした国が増えたとも指摘した。香港が2023年に個人投資家のビットコイン取引を解禁したことや、トルコやアルゼンチンがビットコイン決済を合法化したことを挙げている。

さらに最近、米国が銀行によるビットコインなど仮想通貨の保管業務を承認したことにも言及した。

関連米国通貨監督庁、銀行仮想通貨業務の規制を大幅緩和

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧