はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、2回目の仮想通貨「円卓会議」で取引規制について議論へ 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

円卓会議の2回目を開催へ

米証券取引委員会(SEC)は4月11日に暗号資産(仮想通貨)規制に関するラウンドテーブル(円卓会議)の2回目を開催する予定だ。

これは、SECに新設された仮想通貨タスクフォースによる一連の円卓会議「仮想通貨規制の明確化に向けた春のスプリント」の一環である。2回目の議題は「ブロックと困難な状況の間で:仮想通貨取引の規制の調整」というものだ。

SECのヘスター・パース委員の他、ユニスワップやコインベース、ニューヨーク証券取引所その他から代表者が出席し議論する。

なお、現時点で円卓会議は5回目まで計画されているところだ。今後、4月25日に仮想通貨のカストディ(保管)、5月12日に資産トークン化、6月6日にDeFi(分散型金融)をテーマとした会議が開かれる。

仮想通貨に肯定的な人物として知られるSECのパース委員は、一連の会議は、「規制上の課題とは何か、それを解決するためにSECは何ができるか」に関して専門家の間で活発な議論を行い、それに耳を傾ける機会だと話していた。

トランプ政権で新体制となったSECは、現在仮想通貨規制の見直しを進めている。特にトークン分類方法について、証券とみなされるものと、そうでないものを明確化する見通しだ。

これに伴い、様々な業界企業に対する訴訟を取り下げ・一時停止している。リップル社に対する裁判での控訴も取り下げた。

関連:コインベース、XRP先物取引を4月21日から提供開始へ SEC訴訟解決を受け新商品展開

SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

初回はトークンの証券性がテーマ

3月21日に開催された初回の円卓会議は「証券性の定義」を議題とするものだった。仮想通貨については、SECが株式などの証券を監督する方法とは異なる、独立した枠組みが必要かどうかを話し合った格好だ。

民間からはa16zクリプトの法務顧問マイルズ・ジェニングス氏、法律事務所ブルックウッド・P.Cのコリンズ・ベルトン氏、ベンチャーキャピタルDelphi Venturesのサラ・ブレナン氏、ジョージタウン大学ロースクールのクリス・ブルマー氏など、金融関連の法律に詳しい参加者などが参加している。

バイデン政権下でSECは、トークンの証券性を判断する上でハウィーテストを恣意的に適用していると批判されてきた。円卓会議では、ハウィーテストの問題点についても指摘された。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件に由来する。

法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

例えば、ハウィーテストの判例はデジタル化が進んでいない時代のものであり、仮想通貨を含むデジタル資産を特徴付けるような所有権や管理に関するリスクなどに対処する上では効果的ではない可能性があるという意見が上がった。

また、デジタル資産の特徴は、その資産クラスの中でも、それぞれ大きく差異があり、時間経過と共に変化する可能性も指摘された。ハウィーテストを、これまでのように様々な資産に一貫して当てはめるような規制体制が有効かどうか問われている。

SECは今後も、ハウィーテストの適用方法を含めて、トークンの証券性を判断する方法について見直していくとみられる。

関連:米SEC、USDCなどの米ドル連動ステーブルコインは証券ではないと公式見解

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルとソニーのソニュームは、米ドルステーブルコインUSDSCと報酬システムSTAR Pointsのローンチを発表。ソニューム上の新時代のブロックチェーン体験を強化すると説明した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨ETF史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧