はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ブラックロックCEOが警鐘「株式市場は20%下落の可能性も、長期的には買いの局面に」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

更なる20%下落を警告も長期的な買い場に

世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOは米時間月曜日、ニューヨーク経済クラブでの講演で、株式市場がさらに20%下落する可能性を排除しないと述べた一方、現在の下落局面は長期的には売り場ではなく買い場だとの見解を示した。「さらに下落する可能性はあるが、長期的には売りの機会というよりも買いの機会だと考えている」と語り、現状はシステミックリスク(金融システム全体に波及する危機)をもたらすものではないと指摘した。

関連:トランプ関税と中国の報復関税で金融市場激震、ビットコイン相場にも波及

フィンク氏は、インフレ圧力は市場参加者の予想よりも高く、多くのビジネスリーダーが米国は既に景気後退に陥っていると見ていると話し、特にある航空業界のCEOが「炭鉱のカナリア(危険の前兆)はすでに病気になっている」と語ったことを紹介し、景気悪化の兆候を示唆した。

このような状況から、フィンク氏は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げを行う可能性は極めて低いとの見方を示した。「FRBが今年4回の利下げを行うという観測は、私はその可能性はゼロだと思う。むしろ、現在よりもはるかに高い金利をもたらす高インフレの方を懸念している」と強調した。これは市場参加者の予想と大きく異なっており、CMEのフェドウォッチツールによると、トレーダーは年末までに少なくとも1ポイント(4回の0.25%利下げに相当)の利下げを見込んでいる状況だ。

関連:JPモルガン、トランプ関税を受け「リセッション(景気後退)」確率を60%に引き上げ

フィンク氏はまた、トランプ大統領の関税政策がインフレ圧力を高め、FRBの利下げを困難にする可能性があると指摘した。先週、トランプ大統領は米国への輸入品に対する一連の関税を発表し、市場に混乱をもたらした。株式市場ではS&P500指数とナスダック指数が過去一週間で共に約10%下落し、仮想通貨市場も乱高下している。

昨日の東京株式市場では、先週金曜に発表された中国による報復関税の影響などを背景に、日経平均株価が7.8%下落。過去と比較しても、2024年8月5日の大幅下落(4451円安)や1987年10月20日のブラックマンデー直後の下げ(3836円安)に次ぐ、歴代3番目の値下がり幅となった。

一方で、フィンク氏は先月株主への書簡で、ビットコイン(BTC)が米ドルに対する脅威となる可能性について警告していた。米国人がドルよりもビットコインをより安全な資産だと信じるようになれば、ドルが弱体化する可能性があると指摘していた。

関連:ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:50
コミュニティ投票を提案 Sui上DEX「Cetus」の230億円盗難資金返還に向けて
Sui上のDEX Cetusが2.2億ドル仮想通貨盗難で6000万ドル回収に国際捜査連携、1億6200万ドル凍結資金の返還についてSuiコミュニティ投票を提案。
13:20
ステーブルコインが2兆ドル規模の米国債需要を創出可能=米財務長官
ベッセント米財務長官がステーブルコイン推進により2兆ドルの米国債需要が創出されると予測した。また、トランプ政権の関税交渉の行方についても見解を示している。
11:35
ビットコイン下落でストラテジー株が7.5%安、メタプラネットは一時ストップ安
トランプ大統領の関税発言を受けビットコインし関連企業の株価にも飛び火。一方、安全資産の金は大幅反発。
10:25
ビットコイン、史上最高値更新も大口売り圧力は限定的か=アナリスト
仮想通貨ビットコイン史上最高値更新中、Cryptoquantアナリストが大口投資家動向を分析。取引所流入3億ドルと低水準維持。MVRV比率の乖離現象で市場構造変化を指摘。
09:45
今回のビットコイン強気相場は機関投資家主導、個人からクジラへ移行=Matrixport
仮想通貨ビットコイン上昇を主導する層が個人投資家から機関投資家に移行しているとMatrixportが分析した。企業のビットコイン財務戦略採用で市場構造が変化していると述べる。
09:15
CZ、トランプ一族のWLFIとの関係に関するWSJ報道に反論
トランプ家の仮想通貨プロジェクトWLFIのフィクサーではないと、バイナンス前CEOのCZ氏がWSJの報道内容に反論した。これまでの経緯も明かしている。
08:20
ハイパーリキッドのHYPEトークン最高値更新、OIが90億ドル突破
仮想通貨分散型取引所HyperliquidのHYPEトークンが史上最高値37.24ドルを記録。オープンインタレスト93億ドル突破と大口10億ドルロングポジション構築が価格急騰を後押し。
07:32
スウェーデンのH100グループ、同国上場企業初のビットコイン戦略開始
スウェーデンのH100 Group ABが50万ドルで4.39ビットコインを購入し、同国初の上場企業による仮想通貨準備金戦略を開始。議会の国家ビットコイン準備金提案と同時期の動向として注目。
06:35
米セムラー、455ビットコインを追加購入
米ナスダック上場の医療技術企業セムラー・サイエンティフィックが仮想通貨ビットコインを455BTC追加購入し総保有数4264BTCに。一方で株主代表訴訟の可能性も浮上。
06:15
ビットコイン・イーサリアム・XRP反落、トランプのEU・アップル関税発言を受け
トランプ大統領がEU輸入品50%関税とアップル25%関税を発表後、仮想通貨ビットコインが11万ドルから10万8400ドルに急落。仮想通貨市場で2億ドル超の清算発生。
05/23 金曜日
18:05
ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望・注目材料
2025年5月、仮想通貨ビットコインは11万ドルに到達。今後どうなるのか?価格上昇を支える5つの注目材料と専門家の予測を解説します。
13:50
セイラー率いるストラテジー社のビットコイン戦略を徹底分析=VanEck
資産運用大手VanEckがストラテジー社(MSTR)のビットコイン戦略を分析。レバレッジをかけたBTC投資商品として評価し、プレミアム発生理由と主要リスクを解説した。
13:25
政府・日銀、デジタル円に関する第2次中間整理を公表 プライバシー保護と民間決済との共存策を検討
政府・日銀、CBDC第2次中間整理を発表。日銀が個人情報を扱わない「二層構造」でプライバシー保護を。民間決済手段との共存や相互運用性向上に向けた具体的検討結果をまとめた。
13:00
『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ
仮想通貨ビットコインは初取引を記念するピザ・デー15周年を迎え史上最高値を記録した。一方で、長期保有者の利益確定は昨年12月比で大幅減少している。
12:08
ビットコイン11万ドル台で推移、個人投資家の出遅れシグナルは持続性を示唆
ビットコインは11万ドル超の最高値圏で推移。ムーディーズによる米国債格下げを受け、ヘッジ手段としてのBTC需要が急増した。一方、SECはXRP・ライトコインETFの承認判断を8月に延期している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧