
価格10%ほど上昇もATHから67%減
大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)傘下の「a16zクリプト」は18日、クロスチェーンインフラLayerZeroのネイティブトークン(ZRO)に追加で5,500万ドル(約80億円)を投資したと発表した。
同社のジェネラルパートナーであるAli Yahya氏はSNS上で「我々のグローバル金融システムは進化しており、多くの新しいビジネスと複雑なワークフローをオンチェーンに移行させるプロトコルの発展を見られることは素晴らしい」とコメントした。この発表を受け、ZROトークンの価格は一時10%ほど上昇した。
今回購入されたZROトークンは、3年間のロックアップ期間が設けられており、a16zのプロジェクトへの長期的なコミットメントを示している。a16zはLayerZero Labsの初期投資家であり、2022年の1.35億ドルのシリーズAラウンドと、2023年の1.2億ドルのシリーズBラウンドの両方をリードしてきた実績がある。この継続的な投資は、ブロックチェーン間の相互運用性に対する継続的な強気姿勢を反映している。
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LayerZeroはインターネットにおけるTCP/IPに相当する役割を目指し、ブロックチェーン間の相互運用性のための分散型基盤レイヤーとして位置づけている。開発者はこのプロトコルを利用して、複数のチェーンをまたいでシームレスに機能するアプリケーションを構築できる。現在、LayerZeroは125以上のブロックチェーンをサポートし、ステーブルコイン相互運用性の70%を担っており、1.4億以上のメッセージと750億ドルの取引量を処理している。
一方、ZROトークンは2024年6月にリリースされたもので、同年12月に記録した史上最高値7.47ドルからは67%以上下落してきている。

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