はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米Stripe、AI決済基盤モデルとステーブルコイン金融口座を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AIとステーブルコインで決済機能向上

米オンライン決済大手Stripe(ストライプ)は7日、人工知能(AI)を活用した決済基盤モデルを発表した。世界初になるものだとしている。

また、ステーブルコインを活用した口座など、資金管理機能の大幅な拡張も行ったところだ。

ストライプの共同創業者兼CEOであるパトリック・コリソン氏は、AIとステーブルコインは「私たちを取り巻く経済情勢を劇的に変えようとしている」とコメントし、次のように続けた。

私たちの役割は、これらのテクノロジーを前進させ、ストライプを利用する企業がすぐにその恩恵を受けられるようにすることだ。

関連:ステーブルコイン市場、2030年まで最大500兆円規模へ シティが成長シナリオを予測

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

まず、AIによる決済基盤モデルは、数百億件もの取引に基づいて学習しており、各決済に関する数百もの微妙なシグナルを捉えることが可能だ。このモデルはストライプの提供する一連の決済サービスに導入される。

これにより、不正行為の防止、決済承認率の向上、個々の購入者に向けたパーソナライズなどをさらに加速する。

例えば、不正利用者が盗んだクレジットカード番号が有効かどうかを確認するために少額決済を繰り返し試みる「カードテスト攻撃」などについて、大規模企業への攻撃の検出率を64%向上させることができた。

次に、ステーブルコインについては、新たな資金管理機能「ステーブルコイン金融口座」をローンチしたと発表した。101カ国の企業が利用可能だ。

この口座により、企業はステーブルコインで残高を保有し、暗号資産(仮想通貨)と法定通貨の両方で資金を受けとり、世界中の多くの地域にステーブルコインを送金できるようになる。

ストライプは、自国通貨の変動が激しい国に住む起業家が、インフレヘッジを行い、より容易に世界経済にアクセスできるようになると述べた。まず、2つのドル建てステーブルコイン(USDCとBridgeのUSDB)を取り扱い、今後はさらに他のステーブルコインも導入していく予定だ。

ストライプはこの機能発表に先立ち、企業向けにステーブルコイン決済機能を提供する企業Bridgeを買収していた。

Bridgeは先週、決済大手Visaと提携し、加盟店で消費者がステーブルコイン残高を法定通貨と同じくらい簡単に利用できるカードを発行するサービスをリリースすると発表したところだ。

関連:ステーブルコイン決済市場にらむ 米Stripe、11億ドルでBridgeの巨額買収成立か=報道

ストライプは、「Fortune 100」企業の半数、「Forbes AI 50」企業の78%を含む、世界最大規模で急成長中の企業にサービスを提供していると報告した。

2024年には、Stripeを利用する企業による決済総額は1.4兆ドル(約200兆円)だった。2023年から38%増加し、世界のGDPの約1.3%に相当する格好だ。

関連:Kaiaネットワークにテザーのステーブルコイン(USDT)を導入へ 

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。
12:45
JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
12:37
Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす 
エネルギー軸でビットコインとAIを融合 Bitcoin Japan株式会社(旧堀田丸正)は11日、臨時株主総会で商号変更を完了し、ビットコイン財務戦略の詳細を発表した。 関連:…
11:40
ソフトバンクG、エヌビディア株を9000億円で全売却、オープンAI投資へシフト
日本のソフトバンクグループが保有のエヌビディア株を全売却し、オープンAIへの最大400億ドル投資に充てる。ビジョンファンドは234億ドルの投資利益を計上し、純利益は前年比2倍以上となった。
11:15
XRP現物ETF、今週中に米国で上場見込みか 最終書類提出=専門家
カナリー・キャピタルがXRP現物ETFのナスダック上場に向けた8-Aフォームを提出した。専門家は明日か木曜日のローンチを示唆しており、米国で2つ目のXRP追跡ETFとなる見込みだ。
10:35
ビットコイン量子コンピュータ対策で議論白熱に、アドレス移行提案の是非めぐり
仮想通貨ビットコインの量子コンピュータ対策として、Taprootアドレスからの移行が提案され議論が起こった。量子耐性の獲得方法で専門家の見解が分かれている。
10:25
7年ぶりの米国ICO「モナド」、トークンセール開示文書を公開 評価額3800億円弱
モナド財団が11日、MONトークンのコインベース公開販売に関する開示文書を発表。FDV約3,750億円、最大75億トークンを販売。大口集中を防ぐ「ボトムアップ方式」を採用し、11月17日から販売開始。
10:10
ソラナ現物ETF、取引開始から10日間連続で資金が純流入
仮想通貨ソラナの現物ETFは10日時点で、取引開始から10日間連続で資金が純流入。この状況について、事前の予想を上回っているとの見方が上がった。
08:05
スタンダードチャータード、シンガポールでステーブルコイン決済カード「デカード」を支援
スタンダードチャータードがDCSカードセンターと提携し、ステーブルコインを実店舗で使用できるクレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーとなった。
07:35
プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
プライズピックスが世界最大の予測市場プラットフォームのポリマーケットと複数年提携を締結した。連邦規制下でスポーツやエンターテインメントに関する予測市場契約を提供し、米国での事業拡大を目指す。
07:02
メタプラネット、株主数が日本の人口の約0.2%相当まで増加
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、同社の株主数が日本の人口の約0.2%相当にまで増加したと報告。過去数カ月で日本の株主数は66%増加したとも説明した。
06:30
TDコーウェン、ビットコイン年末価格を14万ドルと予想 ストラテジーのBTC追加購入数も試算
TDコーウェンがストラテジーの新規ユーロ建て優先株発行により6720ビットコインが追加されると予測した。ビットコインの年末ベースケース価格は14万1277ドルに据え置かれ、強気シナリオでは16万ドルを想定。
06:05
ブラジル中銀、仮想通貨と国際資本取引の新ルール導入
ブラジル中央銀行が仮想通貨取引および国際資本取引に関する包括的な規制を発表。サービス提供企業への許可制度や報告義務を設け、資本移動の透明化および安全性を強化する。
05:35
中国がアメリカによる20兆円ビットコイン窃取を主張、ルビアンハッキング事件で
中国国家計算機ウイルス緊急対応センターが、2020年のルビアンマイニングプールから127,272ビットコインが盗まれた事件について、米国政府による国家級ハッキング作戦だとする報告書を公表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧