
ヴァンエックのソラナETF
米資産運用会社VanEckが提案するソラナ(SOL)の現物型ETF(上場投資信託)が、米国の証券清算機関であるDTCCの「アクティブ・プレローンチ(上場準備中)ファンド一覧」に追加されたことが明らかになった。
ティッカーは「VSOL」。ETFの作成および償還(Create/Redeem)はまだ無効化されており、市場での取り扱いは未開始の段階だが、米証券取引委員会(SEC)による承認が近い可能性を示唆する動きと受け止められている。

情報元:DTCC、画像編集:CoinPost
ETFがDTCCのリストに掲載されることは、清算・決済インフラ上での処理準備が整いつつあることを意味する。ただし、これは取引開始の前提条件の一つにすぎず、実際の売買が可能になるにはSECによる最終承認が不可欠である。
実際の例として、ブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)は2023年10月にDTCCに登録され、その約2.5ヶ月後にSECから正式承認を得た。今回のVanEckのVSOLについても、同様のプロセスを経る可能性が高い。
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仮想通貨ETFの動向
SECはこれまでにビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETFを承認済みで、現在はアバランチ(AVAX)やXRPなど他の主要暗号資産(仮想通貨)を対象としたETFの上場申請についても審査を進めている。
そうした中、ソラナに関しては米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にて先物取引が上場済みであることや、ネットワークの成長性、業界団体による積極的なロビー活動が奏功し、承認の可能性は比較的高いとみられている。
加えて、SECは最近、ソラナ現物ETFを申請中の企業に対し、目論見書(S-1フォーム)の修正・更新を求める通知を出しており、審査プロセスが実質的に進展していることがうかがえる。
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