
大手ファンドをBBプライムへ統合
中央集権型金融(Cef)とDeFiを統合するCeDeFiプロバイダーのバウンスビットが、金融大手フランクリン・テンプルトンのトークン化マネーマーケットファンド「BENJI」を構造化利回りプラットフォーム「BBプライム」に統合したと発表した。米国債利回りと仮想通貨ファンディング・ベーシス裁定戦略を組み合わせた世界初の商品となる。
BENJIファンドは投資戦略の担保・決済手段として機能し、投資家は約4.5%の米国債基礎利回りを確保しながら追加リターンを獲得できる仕組みだ。バウンスビットCEOのジャック・ルー氏は「アクティブ利回り戦略におけるトークン化米国債の初の実用化」と説明している。
フランクリン・テンプルトンは2021年に世界初のトークン化米国債マネーファンドBENJIを立ち上げた伝統的資産運用会社の先駆者だ。同社は「リテール、富裕層、機関投資家、銀行、担保利用など幅広いグローバル顧客ニーズに対応するBENJI商品群を構築している」と説明している。
BBプライムはトークン化されたリアルワールドアセット(RWA)の実行拠点として機能し、機関投資家レベルの担保とプログラマブルロジックで運営される。従来のステーブルコインと比較してリスク調整後リターンが優れており、取引所でのイールド機会と同時アクセスによる利回り積層効果を実現している。
バウンスビットは以前ブラックロックのトークン化米国債ファンド「BUIDL」を活用したビットコイン3か月先物ベーシス取引でも約20%の年換算利回りを達成した実績がある。
今回の統合によりトークン化RWAの受動的保有から資本効率的な活用への転換が実現し、BBプライムは機関投資家向けRWA流動性と最適化された資本効率性を提供する本格的なプラットフォームとして位置付けられる。バウンスビットは透明性とセキュリティを確保しながら、伝統的金融と分散型金融の架け橋として新たな金融インフラの構築を目指している。
同社はビットコインリステーキングチェーンとして、BTCとLST(流動性ステーキングトークン)を活用した利回り生成プロトコルも運営している。
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