
IPO詳細公開
グローバル仮想通貨プラットフォーム大手ジェミニ・スペース・ステーション(ジェミニ)が9月2日、新規株式公開(IPO)の詳細を発表した。米証券取引委員会(SEC)にS-1登録届出書を提出し、クラスA普通株1,666万6,667株の公開を予定している。
IPO価格は1株当たり17-19ドルの範囲で設定される見込みで、引受業者には30日間のオーバーアロットメント・オプションとして追加で約250万株の購入権が付与される。同社はティッカーシンボル「GEMI」でナスダック・グローバル・セレクト・マーケットへの上場を申請している。
引受業務はゴールドマン・サックスとシティグループが主幹事を務め、モルガン・スタンレーとキャンターも主幹事として参加する。エバーコアISI、みずほ、トルーイスト証券など多数の金融機関が引受業務に関与し、大型IPOとしての体制が整備されている。
登録届出書はSECで審査中のため、効力発生前の証券販売や購入申込の受諾は禁止されている。IPOの実際の規模や条件、完了時期については市場環境やその他の条件により変更される可能性があると同社は説明している。
ジェミニは2014年に設立された仮想通貨取引所で、規制遵守を重視した運営で知られている。同社のIPOは、サークルやブリッシュなど、今年の仮想通貨関連企業IPOに続く事例だ。
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