
パッシブファンドの約160億ドル流入期待も
マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー(旧マイクロストラテジー)がS&P500指数への組み入れ候補として浮上した。前四半期に140億ドルの未実現利益を計上し、指数組み入れに必要な収益性要件を理論上満たした状況となっている。ブルームバーグが報じた。
S&P委員会は流動性、収益性、取引履歴に加えセクターバランスも考慮して選定を行う。ストラテジーは時価総額900億ドルで26社の候補中最高の流動性比率を記録し、定量的要件を上回る条件を満たした。
コインベース・グローバルやブロック(旧スクエア)の組み入れ実績から、委員会がデジタル資産業界の代表性構築を重視している姿勢が読み取れる。
組み入れ要件充足が必ずしも採用を保証しないものの、S&P500に連動する約10兆ドルのパッシブファンドの参加によって株価に対する「インデックス効果」が期待される。
ステファンズの分析によると、S&P500組み入れが実現すれば約5,000万株、現在価格で約160億ドル相当のパッシブファンドによる強制買いが発生する見込み。年金基金など機関投資家が間接的に仮想通貨保有者となる画期的な展開が予想されている。
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