
金融緩和による流動性拡大が仮想通貨市場を押し上げ
ファンドストラット共同創設者でビットマインの会長を務めるトム・リー氏は16日、米CNBCの番組で連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが実施されれば、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が今後3ヶ月で大幅な上昇を見せる可能性があると述べた。
同氏は長期据え置き後に9月に利下げを実施した1998年と2024年の事例を参考にした分析を示した。
FRBは今月17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、4.25-4.50%に据え置かれていた政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.00-4.25%にする見通しとなっている。この観測には、米国労働市場の冷え込みと失業率の4.2%への上昇が背景になる。
リー氏は利下げによる最大の受益者として、ナスダック100(マグニフィセント7やAI関連銘柄)を筆頭に挙げた。次に中央銀行の金融緩和に敏感な資産として、ビットコインとイーサリアムが季節的強さも相まって「モンスター級の動き」を見せるだろうと予測。
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同氏は金利敏感銘柄として小型株と金融株も恩恵を受けるが、ナスダック100と仮想通貨の2つが際立った取引になると分析した。
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また、同社のテクニカル戦略グローバル責任者マーク・ニュートン氏は、イーサリアムの短期調整について週内に4,375ドルまで下落する可能性があるものの、直近の安値4,233ドルを下回ることはないだろうと予測し、この調整局面を押し目買いの機会と捉え、10月中旬までに5,500ドルに到達するとの見通しを示した。
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