
暗号資産の知見とAI技術の融合へ
暗号資産レンディングサービス「BitLending」を運営する株式会社J-CAMは1日、東証グロース市場上場の株式会社イオレと暗号資産金融事業で戦略的提携を結んだと発表した。
J-CAMはこれまで、暗号資産レンディングサービスやWeb3.0メディア「Iolite」の運営を通じて暗号資産分野での知見を蓄積してきた。
一方のイオレは、PC・スマートフォン向け各種サービスの運営やアドテクノロジー商品「pinpoint」の開発・提供を行う企業。今年3月にはWeb3ファンドから約4.2億円を調達、暗号資産金融事業への参入を表明した。
今年8月には中期経営計画で暗号資産トレジャリーやレンディングの推進を打ち出すなど、同分野への投資を加速させている。
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今回の提携により、J-CAMの暗号資産運用における知見とイオレが持つAI技術の専門性を組み合わせた新たなプロダクトの開発が検討される。イオレは7月から分散型AIデータセンター事業に参画し、高性能GPUサーバーの販売事業を展開するなど、AIインフラ構築を推進している。
具体的な共同事業の組成については現在協議中で、法的枠組みや資金配分の方式が確定次第、公表する予定だ。両社は資金フローやガバナンスの明確化を重視し、双方の長所を活かした協働によって実効性の高い実装を目指すとしている。
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