保有ビットコインを補完
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の財務企業ストラテジー社は1日、優先株の配当と負債の利子の支払いのために、14.4億ドル(約2,240億円)の米ドル準備金を確保したことを発表した。
この資金は、公開市場でクラスA普通株を売却する方法(at-the-market equity offering program)で調達。当面は、最低12カ月分の配当や利子を支払えるだけの準備金を維持していくとした。
同社はこれまでビットコインを買い増しするために、優先株や転換社債を発行して資金を調達してきた。今回の準備金は、こういった過去の増資に関する支払いに使用される。
また、同社は今回、徐々に準備金を強化していく方針も示した。最終的には、24カ月分以上の配当や利子を支払える準備金を確保することを目指すと述べている。
同社のマイケル・セイラー会長は、以下のようにコメントした。
ビットコイン準備金を補完するために米ドルの準備金を確保することは、我々の発展における次のステップである。
米ドルの準備金は、短期的な市場の価格変動を乗り切るために役立ち、世界をリードする「デジタルクレジット」の発行体になるという当社のビジョンを達成することにも有用だと我々は考えている。
最近はビットコイン価格や仮想通貨財務企業全体の株価の下落を投資家らが注視している。
ストラテジー社は先月26日、同社のビットコイン平均購入価格まで下落しても転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになるとXに投稿。今回の発表を含め、投資家の懸念を和らげる試みであるとの見方が上がっている。
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同社の株価は、本記事執筆時点の時間外取引で174.38ドル。6カ月前比では約55%下落している。
ビットコインを買い増し
また、セイラー会長は1日、ストラテジー社が1BTC=89,960ドルで130BTCを買い増ししたことを発表した。
これで11月30日時点で同社が保有するビットコインの数量は65万BTCになったと報告。平均購入価格は74,436ドルだと説明している。
米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、130BTCを購入したのは11月17日から30日の間。現在、ビットコインの発行上限である2,100万BTCに対する同社の保有割合は約3.1%である。
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