はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

まもなく訪れる「ビットコイン価格」のチャネル下限と重要サポートラインの交差点、2月下旬が目処|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●ソフトバンクの米エヌビディア株売却から考察する、株式市場とBTC価格の相関性

●ビットコイン相場の重しとなっている「米国ファンダ」

●目を見張る、ビットコイン「HODL」コミュニティの回復力:海外レンディングサービス創設者が言及

金融市場と仮想通貨

本日の国際金融市場の値動きは、以下の通り。

日付 NYダウ 日経平均 BTC価格
1/30(水) 24,579ドル(+51) 20,556円(-108) 37.4万円
1/31(木) 25,014ドル(+434) 20,773円(+216) 36.9万円
2/1(金) 24,999ドル(-15) 20,788円(+14) 37万円
2/4(月) 25,063ドル(+64) 20,883円(+45) 37.4万円
2/5(火) 25,239ドル(+175) 20,844円(-39) 37.6万円
2/6(水) 25,441ドル(+202) 20,874円(+30) 36.9万円

7日の東京株式市場は、21,000円の心理的節目を超えることができず、海外短期筋の先物売りなどが膨らんだことで、122円の反落。

純利益の下方修正を発表したトヨタ自動車(7203)に売りが膨らんだが、新設したビジョンファンド成功を背景にした好決算に加え、過去最大となる6,000億円規模の自社株買いを発表した「ソフトバンクグループ(9984)」が、17.73%のストップ高を記録。10年ぶりの急騰となった。

同グループが有する世界最大級の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、ビットコインキャッシュのハッシュ戦争を発端とする仮想通貨全体の暴落に伴う保有していた米エヌビディアの株価低迷を受け、今年1月に全株を売却している。

CoinPostの関連記事

ソフトバンク投資ファンド、保有していた「米エヌビディア」株を全売却|仮想通貨ビットコイン暴落に伴うマイニング事業縮小の余波も
世界有数の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が、保有していた米エヌビディアの株価低迷を受け売却した。中国経済減速のほか、ビットコインなど仮想通貨市場の大幅下落が影響を及ぼしたものと思われる。

また、先日マザーズ市場ショックを引き起こした「サンバイオ(4592)」は、5連続ストップ安をつけた後、デイトレーダーなど短期筋の資金が一斉に集まったことで急激にリバウンド。本日ストップ高となる17.87%高を付けるなど、2017年のアルトコイン市場のような常識外れのボラティリティを見せている。

なお、世界経済に関しては、米中央銀行「米連邦準備理事会(FRB)」が、融和路線のハト派に転換したとして、国際金融市場に一定の安心感をもたらしている、1月30日の政策会合にて、利上げの停止だけでなく、資産縮小ペースの見直しにも言及した。世界経済の動向は、ビットコイン価格にも間接的に影響を及ぼすことがあるため、注意しておくに越したことはない。

米株式市場とBTC価格の相関性

エヌビディアに関しては、1月29日に興味深い値動きも観測されている。1月28日に2019年の年初来安値を更新したビットコイン価格は、29日も下げ止まらずに下落を継続、米ドル建で3,400ドルを割り込んでいた。

この値動きに関しては、下落開始地点で米国株式市場が下落しており、米テック株の動きに同調していることが指摘されている。

仮想通貨市場などに関係する「エヌビディア(NVDA.O)」も、第4四半期の売上高見通しを5億ドル下方修正したことを嫌気して13.82%急落して取引を終えており、マイニング関連で厳しい状況にある半導体関連の株式の動きが、仮想通貨にも波及した可能性がある。

エヌビディアは、2018年の第3決算時、画像処理ユニット(GPU)の仮想通貨マイニング目的での需要が大きく減少していることを明かしており、過剰在庫の状況が業績を圧迫、問題視されていた。

ビットコインテクニカル分析

ビットコイン相場は、依然としてレンジ内を推移。直近短期足では、やや反発傾向にある。

今後は、昨年12月の天井を起点に引いた「レジスタンスライン」を超えて、サポート化出来るかどうかが一つの焦点となるだろう。

4時間足の下降チャネルで確認すると、直近最安値のサポートライン3100ドル(約34万円)とチャネル下限がぶつかる終着点は、2月22日前後となる(青部分)見通しだ。

下降チャネルの下限では、度々反発を見せてはいるものの、センターラインやトレンドラインなどの上値抵抗線を抜け切るには燃料が不十分と言える。仮にこのままチャネルを脱出できずに、価格を切り下げながらレンジ内を推移した場合、2月下旬にかけてラインがクロスするため、投資家の注目が集まりやすくなるものと考えられる。

市場参加者およびBTCのボラが減少し、嵐の前の静けさとなる状況にある中、急動意して上・下どちらに抜けても臨機応変に対応出来るような心構えが必要となる。

必ずしも底抜けを示唆するものではなく、短期筋の下目線が増えて過剰にショートが積まれた場合、大口による上げ仕掛けが入る可能性も十分考えられる。先行指標となり得るETHおよびXRPの値動きやポジションチェッカーなどの動向にも留意したい。

ビットコイン相場の重しとなる海外重要ファンダ

FXcoin所属のシニアストラテジスト「松田氏」は6日、トランプ大統領(共和党)と民主党の対立激化による「米政府機関の閉鎖」などの海外地政学リスクが、ビットコイン市場にどのような影響を与えるかを考察した。

各国の政情不安などが為替市場や株価に与える影響は甚大になるケースもあるが、通常であれば、ビットコイン価格および仮想通貨市場との相関性は限定的だ。

しかし、今回の政府機関政府(シャットダウン)に関しては、VanEck版「ビットコインETF」に関するSEC(米証券委員会)の判断にも影を落とし、取引所Cboeの発表により、ETF取り下げ→再申請につながったとされており、仮想通貨業界にも影響を及ぼしていることは明らかだ。

奇想天外で一筋縄ではいかないトランプ大統領の行動は、米中貿易戦争への発展など世界経済を脅かしており、今後仮想通貨市場に与える影響についても注視しておく必要がある。

海外レンディングサービス創設者が「HODL」に言及

ビットコイン保有者にとって2013年以来、BTC価格が下がる度に頻繁に利用される「HODL」という専門ワードがある。

HODLとは

仮想通貨などの銘柄を長期間保有(ホールド)し続けること。 タイプミスから広まったとされる「HODL(ホドル)」というネットスラングもよく使われる。

これは2013年、ビットコインの低迷期にredditという情報共有サイトでシェアされた投稿が元ネタとされている。

彼女がレズBARに行っていて、俺のBTCは落ち続けている状況だ。

なんで俺がビットコインをホールドするか、理由を説明しよう。それは、俺が”悪いトレーダー”であると同時に、それを自覚しているからだ。

腕利きのトレーダーは、高値と低値を予想して1億円だろうが何だろうが、余裕で稼げるだろう。弱気な人は価格が下落した瞬間に急いで売るけど、あとからトレーダーにやられたことに気付くんだ。

だが、俺はヤツらとは違う。

トレーダーたちが市場に再入場する中、俺はすでに市場にいてポジションを保っている。俺は他のトレーダーには騙されない!

そりゃあ『売るべきだった』って言うスレッドがあったら否定はできない。

みんなが売るタイミングの少し前で売るべきだし、みんなが買う前に買うべきだ。

ただし、そのタイミングを見分けるのは難しく、普通の投資家にとっては至難の業だ。弱気市場でちゃんと売れるのは、優れた短期トレーダーと自分が上手いと思い込んでる初心者くらいだろ。

プロと初心者の間の普通の人は、ただホールドをするべきなんだ。ビットコインが「ゼロサムゲーム」状態にある今、俺らが売らなければ他のトレーダーはお金を稼げない。

ちょっと酔っ払ってるけど、まーいいでしょ。

文句があるなら訴えてみやがれ!(支払いはBTCしか受け付けない)

仮想通貨市場において歴代最長となりつつある弱気相場であるが、ホドルし続ける仮想通貨投資家の本質を露わにしている。

米ニューヨークを本拠地にした、イーサリアムベースの仮想通貨レンディング企業「Celsius」のプレスリリース によると、同社は長期的影響力のあるビジネスモデルを目指しており、2018年7月よりオープンして以来、仮想通貨取引所やヘッジファンドへの仮想通貨レンディングビジネスを通して、6.3億ドル(約690億円)ほどの利益を生み出している。

Celsiusの創設者であるAlex Mashinsky氏は、「HODL」に関して、以下のように言及した。

2018年で目の当たりにした、最も驚くべき業界のトレンドは、仮想通貨HODLerコミュニティの回復力だ。

BTCやETHが2018年の下半期だけで50%以上の価値を失っても、191日間のうちの184日(9割)において、Celsiusへの仮想通貨の入金数が出金数を上回っていたことは驚嘆に値する。

この事例が示しているように、上述の投稿から6年経った現在でも、タイプミスから生まれたネットスラング「HODL」が、下落相場の中でも仮想通貨をホールドし続ける投資家の合言葉になるとは、投稿者も予想できなかっただろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

安倍総理『仮想通貨に活用されるブロックチェーン技術を含め、大きな可能性がある』ビットコインなどの成長産業について国会で答弁
安倍総理は藤巻議員の質問に対し、「国内ベンチャー企業が世界初のビジネスモデルに挑戦するなど、仮想通貨分野で世界でも十分に戦える企業が我が国に存在している」などと述べ、成長の可能性を研究していく必要性にも言及した。
ビットコインは歴代最長の「弱気相場」を継続、再び200MAサポートの瀬戸際へ|仮想通貨市況
正念場を迎える仮想通貨市場。本日のビットコイン価格はペナント下抜けで急落、200MAの防衛ラインを再び試しに行こうとしている。歴代最長の「弱気相場」はどこまで続くのか。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名を突破しました。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧