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世界初の「中央銀行発行デジタル通貨」実現へ|東カリブ中央銀行が1年間のテスト実施を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

東カリブ諸国、デジタル法定通貨のパイロット開始
西インド洋の東カリブ諸国が加盟する東カリブ諸国機構の中央銀行は6日、仮想通貨技術を応用したデジタル法定通貨の発行に向け、1年間のテスト版を施行することを公表した。世界初の中央銀行発行通貨の事例として注目が集まる。

東カリブ諸国、世界初のデジタル法定通貨に向けパイロット開始

米国の大手企業Overstock社の子会社であるBitt社は米時間6日、東カリブ諸国機構の中央銀行(ECCB)と連携してブロックチェーン技術を活用したデジタル法定通貨の発行に向け、パイロットテストを実施する事を発表した。

中央銀行がブロックチェーン上で法定通貨を発行する、通称CBDC(中銀発行のデジタル通貨)はEUや日本銀行の雨宮副総裁など、各国でも、二重構造に対する新たな解決策などとして、盛んに議論されているが未だに実現には至っていない。

今回、東カリブ諸国がCBDCの発行を実現すれば世界初の事例となり、その成果次第では、他の国家も追随する可能性がある。

またCBDCは、国家が仮想通貨の応用技術を利用する事例が実例として出てくることになれば、仮想通貨業界にも追い風となるとの見方もある。

東カリブ諸国機構は東カリブ海近辺の9ヶ国を統合する政府間組織で、同機関の中央銀行が、CBDC(中銀発行のデジタル通貨)のテストを開始、実採用との運びとなれば、世界で初めてブロックチェーン上で法定通貨が発行されることになる。

仮想通貨やブロックチェーン技術に対して前向きな姿勢を示すOverstock社の傘下企業Bitt社は、バルバドス島に拠点を置く送金事業を展開している企業で、ECCBのブロックチェーン活用を目的に、2月21日にECCB本部のセントクリストファー・ネイビスで提携を締結を行なっている。

Bitt社は送金プロセスの一部でブロックチェーン技術を活用しているため、Bitt社のブロックチェーン技術に関するノウハウを基に、デジタル版法定通貨の実験に取り組むという。

12ヶ月に渡るパイロット(試行)版のテストが行われる予定で、東カリブ諸国における法定通貨「東カリブドル」をデジタル化し、ブロックチェーンで発行したDXCD(デジタル東カリブ・ドル)を発行する。

ECCBの総裁であるTimothy N. J. Antoine氏は以下のように言及した。

これは教育目的の実験ではない。

デジタル版の東カリブ・ドルは中央銀行がブロックチェーンで法定通貨を発行する初の事例となるだけではなく、既に民間でのロールアウト(公開・利用)を想定している段階にある。

デジタル版の法定通貨は、ECCBが2021年までの目標としている紙幣通貨の利用削減と金融安定を目指す政策と加盟各国の成長を促す施策の一部として行なう。

実現に至れば、ビジネスのあり方を大きく変えるだろう。

1年かけて行われるパイロットテストは、ライセンスを受けた金融機関や、銀行以外の金融機関が利用対象となりで、スマート機器を利用して活用、利用できる。またデジタル版東カリブ・ドルを利用すれば、セントクリストファー・ネイビスからグレナダ島への送金を、スマートフォンで無料かつ高速でできるようになるとしている。

規模の小さいカリブ諸国だが、国家レベルでデジタル版法定通貨、または中央銀行が発行するデジタル通貨が機能すれば、採用検討の議論を行なっている国家での採用に繋がる可能性があるだろう。

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