- 仮想通貨市場
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●禁止政策をかい潜り前日比1.65億ドル、中国マネーが再びビットコイン市場流入か?
●米ウォール街出身トレーダー集団「Rhythm Academy」、BTC2万ドルを超えの時期を考察
金融市場と仮想通貨
2019年3月16日(月)の国際金融市場の値動きは、以下の通り。
日付 | NYダウ | 日経平均 | BTC価格 |
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3/10(火) | 25,650ドル(-206) | 21,503円(+378) | 42.6万円 | 3/11(水) | 25,554ドル(-96) | 21,290円(-213) | 42.9万円 |
3/12(木) | 25,720ドル(+148) | 21,456円(-140) | 43.0万円 |
3/13(金) | 25,473ドル(-200) | 21,287円(-169) | 43.0万円 |
3/16(月) | 25,848ドル(+138.93) | 21,584円(+133.65) | 44.1万円 |
本日の東京株式市場は、米株高が好感されてセンチメント改善につながり、上げ幅100円超に
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、SBIホールディングス(8473)やマネックス(8698)が反発した。
ビットコインテクニカル分析
ビットコイン価格は日本時間午前、アセンディングトライアングルの上昇ブレイクから1.5万円幅ほど噴き上がる上昇を見せた。
チャネル上抜けも、短期的な過熱感から売りに押され、再びチャネル内に回帰している。
CoinPost専属ライター「クリプトキツネ」のマーケットレポートでも解説しているように、出来高系インジケーター「OBV(オン・バランス・ボリューム)」で確認すると、過去4度サポートチェックを済ませている強力なOBVサポートライン(オレンジ線)上で推移しており、短期的な上昇トレンドが継続している。
「出来高は、株価に先行して動く性質」があると言われているが、これはビットコイン価格にも当てはまる。基本的には、OBVが上昇傾向にある場合には買い相場、OBVが下降傾向にある場合には売り相場とされるため、上昇トレンド時にOBVが下降傾向(サポートライン割れ)に変化した場合のシグナルには要注意だ。
また、LS比率が再びクロスしかけている点も注目される。2月24日の急落以降の反発の過程でロングが減少し続け、直近ではショートが増加しつつある中での上昇であることがわかる。
中国マネーが再びビットコインへ流入か
仮想通貨のデータ監視サイトcoinlib.ioは、国別の法定通貨流入における仮想通貨銘柄別の最新データによると、中国元CNYによるビットコインへの流入が米ドルに続き2番目となっており、前日比で1億6500万ドル(約180億円)と記録されている。
なお、テザー(USDT)は、仮想通貨部門の流入量1位となっている。
海外メディアの報道によれば、中国における仮想通貨関連の活発な資金動向において、直近中国のNo.2マイニングマシンのメーカーであるCanaanがおよそ10億ドルの資金を新たに調達した他、中国国内における最大の仮想通貨取引所「FatBTC」は過去数日、中国元建てのBTC取引高が約50%も増加したという。
中国の仮想通貨市場は2017年後半に始まった「禁止政策」によって、中国元のビットコイン取引高は大幅に減少して来たが、VPNや他の手段によるビットコインの取引需要は未だ見られており、中国の大口による資金の流入は相場を再び活性にしていくか注視したところだ。
米国のビットコイン先物取引の盛衰
直近注目ニュースの一つは、2017年12月から米CFTCの認可の下、ビットコイン先物取引を提供していた大手デリバティブ取引所のCboeがビットコイン先物契約の提供を一時的に見送ると発表したニュースが挙げられる。
重要な投資指標として参考にされるVIX指数(恐怖指数)などを考案した、世界有数のデリバティブ取引所であるCboe(シカゴオプション取引所)は、仮想通貨デリバティブの戦略を見直すため、今月から同取引所のビットコイン先物契約(XBT)の取引商品を追加しない方針を明らかにした。
Cboeは、仮想通貨市場が高騰していた2017年12月に同じく米国のデリバティブ取引を提供するCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とともに提供を開始したが、常にCMEの出来高より見劣っている傾向があった。
CMEのADVは昨年末から16%増
停滞する仮想通貨市場の影響なのか、ビットコイン先物取引を一時的に停止することとなったCboeとは対照的に、CMEの今年の日間平均出来高は2018年末と比較すると16%上昇していることがCMEのレポートで明らかとなった。
2019年最初の3ヶ月の日間平均出来高は、9170万ドル(約102億円)で2018年末より取引量が上昇した。
また下記のチャートを参照すると、日本時間換算で午後10時から翌日午前0時の3時間にかけて、取引が最も多く行われている傾向が見られている。
金とBTCチャートの酷似点
「デジタル・ゴールド」と称されるビットコインを「金」との比較はCoinPostで以前にも報道したが、引き続きビットコインのチャートが金の歴史的チャートを辿っている傾向が見られている。
金は70年代に当時の米大統領リーチャード・ニクソン氏が米ドルと金の交換を停止したことや金融市場の不況が要因で一時的に高騰したが、90年代までは下落傾向を続けた。
ビットコインの場合、仮想通貨市場は2017年に急激な高騰を記録したが、現在は15ヶ月近い「弱気相場」(ベア・マーケット)が継続している。
BTCチャートが上昇前のチャートを連想
金とビットコインのトレンドと共に、現在のビットコインが過去のビットコインの値動きを辿っていることも頻繁に予想される。
JPモルガン, オッペンハイマーなどウォール街出身のトレーダーが多く在籍する仮想通貨投資のアナリスト集団「Rhythm Academy」がビットコインの歴史的値動きが再び起こるだろうと予測した。
歴史は必ずしも繰り返されるわけではないが、韻を踏むことはある。
2014年の価格と現在のチャート。
History doesn't repeat itself but it often rhymes.$BTC in 2014 price vs current price. pic.twitter.com/2tlgvh6z7j
— Rhythm Trader (@Rhythmtrader) 2019年3月14日
Rhythm Traderの予想を辿ると、ビットコイン価格はここから地合いを固め、長期的には2021年頃に2017年末の最高価格を更新するだろうと見解を示した。
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