- 市場調査レポート、2025年までの米ブロックチェーン支出を予測
- 世界最大級の市場調査企業Research and Marketsは25日、今後6年間で米国11の業界におけるブロックチェーン支出が13倍まで拡大するという市場レポートを発表した。
米ブロックチェーン支出、2025年までに13倍まで拡大と予想
アイルランドの市場調査企業「Research and Markets」社は25日、11の異なる業界に渡る今後6年間の米国におけるブロックチェーン支出の見通しを 発表した。
Research and Markets社が立てた今後6年間の展望によると、アメリカにおいてブロックチェーン技術の発展には2025年までに年間16億5100万ドル(約1818億円)が投じられると予測している。
この予測は米国のブロックチェーン利用に投じられる開発資金などが44.5%の年平均成長率(CAGR・Compound Annual Growth Rate)で成長するとの予想を基に試算されており、2018年のブロックチェーン支出は前年比+110.1%上昇した310万ドル(約3.4億円)を記録した。
2018年と2025年にかけてブロックチェーンに対する米企業の支出が約13倍上昇するとの予測が立てられている。
また同レポートは以下の業界データを元に、今後6年間の予測を提供している。
- 銀行・金融
- 保険
- ヘルスケア&医薬品
- 小売
- 自動車
- 防衛・航空
- 建設
- 公的分野
- 専門サービス
- 農業
- 公益事業
なお、全文200ページ以上に及ぶレポートは同サイトで1900ドルから販売されている。
仮想通貨市場が停滞し、特有の変動率(ボラティリティ)も低下傾向にある2019年、業界の注目はビットコインETFや仮想通貨に関する話題よりもブロックチェーン技術を基盤とした開発系の動きが見られる印象が大きい。
その中で今後アメリカにおいて今後6年間でブロックチェーン技術活用に向けられる資金が13倍まで拡大していくのは大胆かつ前向きな予想だと言えるだろう。
さらに最近では米国のフェイスブックやVISA、IBMなど大手企業もそれぞれブロックチェーン開発に携わっている。
仮想通貨懐疑派として有名なウォーレン・バフェット氏やJPモルガンのジェイミー・ダイモン氏なども、総じてブロックチェーン技術の将来性は評価しているが、米国におけるブロックチェーン技術と比例して仮想通貨の市場規模や普及率も上昇していくか今後も注目していきたい。
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