TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

米証券取引委員会、仮想通貨に知見のある弁護士を雇用へ 正しい業界への対応が目的

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC、仮想通貨に詳しい弁護士を募集
米SECの取引市場部門が新たに仮想通貨(暗号資産・有価証券)などの専門的な知識を有する弁護士を募集していることが明らかとなった。期限の残り1週間弱でどのような人材が集まるのか期待が集まる。

米SEC、仮想通貨に詳しい弁護顧問を募集

米SECの取引市場部門が、暗号資産およびデジタル資産証券に対処するための「総合計画」の策定に向け、「弁護士顧問」の求人広告を政府の求人ポータル「USAJobs」に掲載した

SECが「クリプト・スペシャリスト」と称する弁護顧問の主な職務内容は、暗号資産およびデジタル資産証券に関する専門知識の提供や取引市場(Trading Markets)部門の活動統合などが含まれる。

また重要な責務には「連邦証券法に関する知識を活かし、デジタル資産証券や仮想通貨関連の問題(例:ブローカーディーラー、取引所、清算機関および振替の登録、取引商品の申請、販売および取引慣行)に適用すること」や「TM部門・機関のスタッフとの定期的な会議を通し、コラボレーションやオープン・コミュニケーション、主要な問題についての共通の理解、ならびに関連する業界、法律および政策の発展を促進すること」などが含まれる。

採用者には米SECのFinTechワーキンググループ部門の主任代表、金融安定性監視評議会(FSOC)のデジタル資産ワーキンググループとの連絡役のポジジョンが任される可能性があるほか、SECと国際規制当局や市場参加者、大衆間の橋渡し役を担うことになる。

応募条件・基準

勤務地はワシントンDC。2年間の試用期間が設けられており、給与は14万4850~23万8787ドル(約1608万~2651万円)。

移転費用はカバーされないがテレワークも可能で、4月12日まで応募を受け付けている。

応募者は法学博士(J.D.)または法律学士(LL.B.)を取得している必要があり、連邦弁護士会の優良正会員の優良であることが求められる。

さらに、証券業界を統括する法律、特に1934年証券取引所法の解釈および適用に重点を置き、弁護士として4年間の実務経験を積んだ実務経験があることが応募基準となる。

しかしその他にも応募条件として「米国市民、あるいは市民権の取得を希望している連邦法第8条1324b(a)(3)(B)に従った合法な永住者」であることが必須であるため、米国外からの応募は狭き門といったところだろうか。

「仮想通貨・ツァーリ」に続く専門家

SECの仮想通貨関連の規制動向に関しては厳しい措置に焦点が当たることが多いものの、投資家や消費者の保護に取り組む一方で、よりバランスの取れた規制アプローチを支持している。

その一環として昨年6月、分散台帳技術に係るワーキンググループ「Distributed Ledger Technology Working Group」の責任者を務めたValerie Szczepanik氏が、コーポレートファイナンス部門のアソシエイト・ディレクター兼デジタルアセット・イノベーション部門のシニアアドバイザーとして新たに任命されていた。

金融産業に強力な影響力をもつ米SECがブロックチェーンや仮想通貨分野で正式に「顧問」を任命したことで、当時業界内では同局やSzczepanik氏の動きを警戒する空気が流れた。

しかし「仮想通貨のツァーリ(Crypto Czar)」の異名をもつSzczepanik氏を同局企業金融部門のWilliam Hinman氏「早期からブロックチェーンや分散元帳技術の開発、仮想通貨、ICOなどと証券法の関わりについて認識していた」人物であり、「規則や規制には投資家を保護するという理由がある。

テクノロジーと投資家保護のバランスをとり、全員に利益をもたらすことを考慮したい」と柔軟性を感じさせる発言もみられる。

1週間ほどで締め切りとなる今回の米SECの弁護顧問にどのような優秀な人材が集まるか、注目していきたいところだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコインETF申請2社 可否判断延期|影響を専門家が解説
米国SECは、現在申請中の2つのビットコインETFにおける可否判断を初回で延期した。また、仮想通貨・ブロックチェーン関連に詳しい弁護士は「さらに、あと2回延期される可能性が高い」との見解を示している。
ビットコイン取引高の95%に水増し疑惑、ETF申請企業が米SECに報告
Bitwise社はビットコイン取引量の95%が偽装であると米SECへ報告。その他にも取引所の取引量操作などにも言及した。一方で、ビットコイン市場の健全性も主張した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧