はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨は規制の優先対象 SEC長官が言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨は継続して規制の優先対象である」、SEC長官が言及
米国証券取引委員会SECの長官は首都で行われたカンファレンスにて、仮想通貨に対する取締や、投資家保護を目的とした監視活動の優先事項に触れた。

仮想通貨は継続してSECの規制対象に

米国証券取引委員会SECの長官を務めるJay Clayton氏は9日に首都で行われたカンファレンスにて、スピーチ で、SECの仮想通貨に対する規制の今後のスタンスに触れた。

Clayton長官は、SECの組織に関する一般的な活動や役割などを中心とした演説を行い、デジタルアセット(仮想通貨)に対して既存の証券法が適用していることについて以下通り述べた。

SECの取り締まり部門は、有価証券法に遵守した有価証券として登録せずに仮想通貨を発行した企業に対してもコンプライアンスを守る方法があることをいくつかの案件をもって証明してきた。

その方法は、投資家に対して発行側が適切な情報開示をすることにより、投資資金の返還もしくは仮想通貨トークンの継続的保有を選定することなどを含めている。

Clayton長官はその取締の事例こそ明言していなかったものの、これまでSECの取り締まり部門は、仮想通貨プロジェクトParagonやAirFOXに対し、調達した資金の返金とSECへの有価証券再登録といった罰則を科した。

SECは初めてICOトークンが有価証券に関する大まかな基準としての「ガイダンス」を発表、ICOを行なったTurnKey Jet社に対して、初の「取締の不執行」の判断を下している。

「取締の不執行」とは、Paragonなど上述のようなICOプロジェクトに下した処罰と異なり、SECが課した条件を満たした上、「有価証券」と見なされない仕組みである。

実際、SECが今年2月に未登録証券と判断したICOプロジェクトGladiusの事例もあったが、GladiusはSEC側に自己申告を行なったため、罰金の請求は免除された。

ここで注目すべきは、自己申告により程度の軽い罰則を科せられることだ。GladiusもTurnKey Jetも自らSECへトークンの発行を申告したため、Paragonなどのように数千万円に及ぶ罰金には至らなかった。

要するに、SECはこの二件を通して自己申告のメリットを掲示していると考えられる。基準のなかったICOに対しても、いきなり罰則を与えるわけではなく、新たな基準のもとで事業を行えるよう促し、仮想通貨事業の発展を考えている。

Clayton長官は同カンファレンスで、仮想通貨もSECコンプライアンス検査局の2019年の監視活動6大優先事項の一つであることに再び言及した。「コンプライアンス検査局の監視活動の優先事項は、SECが個人投資家を保護する原則方針を継続的に反映している。」と、SECのフォーカスを改めて強調している。

上述の取締・不執行の事例を踏まえ、Clayton長官が率いる米SECが今後仮想通貨業界とどのように向き合っていくか、世界を牽引する存在として米国の動きが注目されている。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧