- ブロックチェーンの実用例、中国初でビジネスライセンス発行に
- 中国広州市でブロックチェーンとAI技術を実装したQRコードで企業の営業ライセンスが初めて発行された。ワンクリックで8割の書類作成プロセスが省かれる。
ブロックチェーン実用例:中国初でビジネスライセンス取得
中国の大手メディアSoHuの報道によると、主要都市である「広州市」において、ブロックチェーンとAI技術で企業の運営に必要となる営業ライセンス(許認可)が初めて発行された。
この営業ライセンスは22日に、広州の「黄埔区(こうほく区)」の政務当局によって発行された、ブロックチェーン・AI技術利用での初ライセンスだという。
実際、発行する際には中国の国民メッセージアプリ「WeChat」に実装されたブロックチェーンベースのプログラムでQRコードをスキャンする仕組みだ。一回の登録および申請の手続きを完成させれば、企業の営業ライセンスに関わる銀行や税務などの書類は自動で審査にかけられ、しかも1日というとてつもない速度で企業の立ち上げが可能になる。
黄埔区の当局によると、「ビジネスサービス・ブロックチェーンとAIのアシスタント」を用い、「24時間で直接の面会をせずに、ワンクリック」という最先端なサービスを先行で提供する恩恵を受ける企業はおよそ8割の書類提出が省かれ、より時短で立ち上げなどの申請を終えることができる。
中国ではキャッシュレスなどのサービス利用と需要が盛んになっており、特にQRコードでの決済やその他のサービス利用は日常生活に欠かせない存在とされている。今回のライセンス発行は現在の業界を見渡しても稀でありながらも有用性の高いブロックチェーンの利用事例だ。ブロックチェーンの開発・普及が政府レベルで促進されている中国、これからも広範囲で使用されるユースケースに注目したいところだ。