- Circle社がコンセンサスの相場への影響を分析
- 世界最大のカンファレンス「コンセンサス2019」前後30日での、BTCおよびETHの価格推移をCircle社が分析。BTCとETHで異なる点や対象年による特徴が浮かび上がった。
Circle社がコンセンサスの相場への影響を分析
米仮想通貨決済企業のCircleが、大型ブロックチェーンカンファレンス「コンセンサス」がBTCおよびETH価格へ与えてきた影響を過去5年のデータから分析。コンセンサス開始までに、それぞれの価格において、5年中4年で価格上昇が起きたことがわかる結果となった。
以下は、年別(2015〜2019)での、コンセンサス前後30日間のBTCおよびETH価格の推移を示したグラフである。
BTCのグラフでは、2018年と2019年を除いた4つの年で、コンセンサス前に価格上昇が起きていることがわかる。特に2017年での動きは著しく、カンファレンス前30日で約40%、カンファレンス後も一時およそ35%の価格上昇を遂げている。
ただし、2018年においては、カンファレンス後30日以内で最大25%の価格下落が起きているなど、年によって大きく変わる様子がうかがえる。
そして、次は、同様の条件でのETH価格のグラフだ。
ここで特徴的な点は、2017年の、ビットコインを超えるカンファレンス後約140%の価格上昇と、ビットコインとは対照となる2015年のカンファレンス後の価格下落だろう。
また、Fundstrat社による調査では、次のようなコンセンサスに関連した仮想通貨の価格推移データ(コンセンサス後はイベント終了から2ヶ月後)が明らかになっている。
データ提供:Fundstrat | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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コンセンサス中のBTC価格 | +23% | +10% | +69% | -4% |
コンセンサス中のアルト価格 | +95% | +9% | +176% | +1% |
コンセンサス後のBTC価格 | +121% | +78% | +138% | -28% |
コンセンサス後のアルト価格 | +56% | +78% | +552% | -40% |
昨年は下落相場の中での開催ということもあり、市場への影響は限定的に留まったが、上のデータからもコンセンサス前後において価格が大きく上昇する傾向があることがわかる。また、特に登壇するアルトコインプロジェクトの発表に関連した上昇が多く見られている。
2019年のコンセンサスは15日にて最終日を迎え、ビットコインを始め全体相場は高騰を見せている。
今年のカンファレンス後はどのような価格への影響がみられるのか、注目が集まっている。