はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

USDTは果たして価格安定なのか ビットコインがテザーの担保資産だったことが判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインはテザーの裏付け資産の一つだった
ステーブルコインのテザー(USDT)を発行するテザー社が担保資産の一つとしてビットコインにテザー価格を裏付けていたことが判明した。

テザー、裏付け資産としてビットコイン含まれていた

ステーブルコインのテザー(USDT)を発行するテザー社関係者が米ニューヨーク州最高裁判所にて裏付け資産の一部としてビットコインが含まれていたことが仮想通貨メディアThe Blockの報道で判明した。担保資産の内どれ程の割合がどのような期間ビットコインに担保されていたかは現状明らかにされていない。

裁判所の書類によるとテザー社の弁護士であるDavid Miller氏の発言でテザーの裏付け資金の一部としてビットコインが含まれていることがわかった。

 

テザー社は現金や現金同等物以外の資産にも投資した経緯があり、その中にはビットコインも含まれる。

このような発言に対し、ニューヨーク州最高裁のJoel M. Cohen裁判官は以下のようにMiller氏の発言の誤った論理を指摘した。

 

テザーは仮想通貨取引における安全な資産として認識していたが、テザーがビットコインによって裏付けされていたのであれば、話が違う。変動性の高い仮想通貨にテザーが連動しているのであれば、他の通貨と変わらないのではないか。

Miller氏はビットコインへの投資は「少額」だった上、他の資産にも資金を分散したと説明したが、今後もテザー社の厳しい状況は続いていくだろう。

今年に入り再燃したテザー問題

テザー社の利用規約は長らく1テザーが1米ドルに相当する資産として説明されていたが、今年3月頃にはテザー社の同通貨に関する説明が報告なしに変更されていた。

CoinPost関連記事

仮想通貨USDT、裏付け資産の規約改訂|テザー問題の再燃に警鐘
時価総額9位のステーブルコイン、テザー(USDT)の担保となる資産の組成が変更された。担保資産として新たに「関連会社を含む第三者に提供するローンの債権」が含まれたことがわかり、疑惑の再燃に繋がる可能性が問題視されている。

米ドルだけに担保されていたはずのテザーが同系列の子会社であるBitfinex社の債権なども裏付け資産に含まれていることが疑問視されたが、今回更にビットコインにも投資されていたことが明らかになっている。ビットコインや仮想通貨に総じて言えることは価格変動性が株式など、通常の資産クラスより高いことだ。

その中でテザーなどのステーブルコインは価格の変動を著しく繰り返す相場の中で一定の「安定」を得られる資産であるはずだった。しかし実際は「ステーブル」ではなかったことが米国ニューヨーク州の裁判所にて宣誓している状態でテザー社弁護士の口から認められたことで、これまでテザーに関する疑惑がさらに確固たる事実として定まった。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧