- リップル(XRP)東京ミートアップのメディア取材にCoinPostが参加
- 取材の様子を全編動画公開し、質疑応答の全内容を文字に起こしました。
リップル(XRP)東京ミートアップのメディア取材にCoinPostが参加
2017年11月10日、東京にてリップル社のミートアップが開催されました。
リップル公式ミートアップにて、メディア専用取材に参加させて頂きました。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2017年11月10日
リップルやXRPについて、各メディアの方からの素晴らしい質問と、XRP最高責任者ミゲル氏とリップル社エミ ヨシカワ氏の応答の様子を記事にて公開いたします。#tokyoxrpmeetuphttps://t.co/fe4c1RT0R7
メディア専用取材での全ての質問と回答を文字に書き起こしました。CoinPostではTwitter上でユーザー様からの疑問を募集し、それを代理として質問させて頂きました。
内容公開の許可をして頂いたRipple社と、XRP事業部最高責任者ミゲル氏、リップル社Director エミ ヨシカワ氏にこの場を借りて御礼申し上げます。
※訂正とお詫び
リップル社の方々とのコミュニケーションに齟齬が生じたため、動画を非公開とさせて頂きました。
関係者の方々に多大なご迷惑をお掛けしてしまったことを、深くお詫び申し上げます。
質疑応答まとめ
質問
今、XRP事業部が一番注力しているポイントは何ですか?
答え
XRPが国際送金としてより使われるようになるには、流動性を高めるということが重要なため、そこに注力しています。
特に仮想通貨の取引所、マーケットメイカー、送金業者の方々とパートナーシップを組むということにフォーカスを当てています。
質問
送金に対する回答には様々な方法があると思います。
その内の一つがXRPを使う手法ですが、現在の状況ではXRPを使うパターンはかなり少ないと思っています。
将来的にはどの程度の割合にしたいと考えていますか?
答え
まず、金融機関でどのようにしてXRPが採用されるかをお話し致します。
現在は、比較的小さめの金融機関で採用されている状況ですが、今後大きな金融機関に採用されるために、流動性が高くなければいけない他に、いくつか重要なファクターがあります。
一つ目は、国によるフレームワークの規制が整備されていないといけません。
二つ目は、デリヴァティブの市場でそれを設置出来るようなツールがないと中々大きな金融機関を動かすことができません。
最後に、セキュリティーの問題があります。
こういったエコシステムが揃わない限り、大きな金融機関は中々動きを見せません。
よって、今はそういったエコシステムの参加者と協力して土台を作り上げているという状況です。
質問
XRPは金融機関をターゲットとしている印象ですが、個人投資家がXRPを持つことによるメリットはありますか?
答え
リップル社としては短期間の価格変動については問題として捉えていません。
一番フォーカスしているのは、XRPというアセットが有用なものになるのかということです。
そのためには流動性が高くないと数々の金融機関に採用されないので、流動性に最も注目しています。
流動製が高まればゆくゆくは価格も上がるかもしれません。
例えば、日本なら非常に多くの方に協賛を頂き、また投資もしてもらっているため、ありがたく感じています。
質問
ビットコインが今「分裂騒動(Segwit2X)」で揺れていますが、BTCとXRPを比較した際のアドバンテージをどう捉えていますか?
答え
仮想通貨の強み弱みを考えた時、一番重要なのはどんなケースに対しての強み弱みになるかということです。
ここ最近のビットコインは、所謂デジタルゴールド(価値の貯蔵)と呼ばれる位置付けになりつつあります。
それに対してXRPは、一貫して送金目的として使われる通貨という前提設計となっています。また、送金に特化した機能がどんどん追加されていっている状況になっています。
送金という面に着目すると、ビットコインはProof of Workのシステムを採用している事もあり、送金にかなり時間がかかります。
また、スケーラビリティ問題も議論されています。
XRPの場合、決済速度が非常に速く、送金に関してはベストな通貨だと言えます。
質問
銀行間送金の手段として期待している投資家と、単なる投資対象として見ている投資家の二つのパターンに分かれています。 こういった二分化が起きていることについてどうお考えですか?
答え
昔からのリップルを知っている方々は、多くがリップルの持つビジョンに共鳴して頂いてると思います。
最近になり仮想通貨市場が広がり、新たな投資家の方々が参入し始めたため、当然リップルについてあまりよく知らない方々も大勢います。
しかしそれは逆に言えばリップルを知って頂ける機会がまだあるということでもあります。
そういった意味も込めて、今回日本でのミートアップを開催し、新しい情報を発表して、より我々のビジョンに共鳴して頂ける方々を増やしたいと考えました。
質問
海外の市場と比べて、日本の市場についてはどうお考えですか?
答え
日本市場はおそらく世界でも一番リップルが実践しようとしていることを知っている人が多い、知識のレベルが高い市場です。
SBIグループとも組んで積極的にやっている上、今後新たな取引所も設立されるので、注力している市場です。
CoinPost質問
前回の韓国のミートアップで、アメリカ-メキシコ間の送金について具体的な日程を発表しました。
XRPを世界中の取引に利用するとき、リップル社はXRPの時価総額がいつまでにいくらまで上がることを見込んでいますか?
答え
価格についてはなんとも言えないが、通貨のXRPの価値が高くなれば価格も高くなると思っています。
ただし、現状では具体的に言うことはできません。
質問
個人が通貨を持つことで使えるような機能は(金融機関の送金・価格の推移以外に)ビジョンにありますか?
答え
リップル社として様々なジャンルに手を出すよりも、一つを極めることをポリシーとしています。
金融機関が国際送金に関して環境を提供できるようなインフラを目指しています。
個人が知らない内に利用している状況も考えられる上、長期的にXRPを使う機会もあるかもしれませんが、現在は金融機関に提供するソリューションに特化しています。
質問
リップルトレードジャパンの社長逮捕について一言お願いします。
答え
XRPアジア(オープンソースのブロックチェーン)は誰でも利用出来ます。
リップルトレードジャパンという名前は非常に誤解を招きやすいですが、リップル社と直接的な関係はありません。
数あるゲートウェイの一つであり、独立して経営されているのです。
今回の事件は残念に思いますが、日本の警察当局が迅速に動いたことはリップル社として喜ばしく思っています。
今後はライセンス製を取り入れ、よりクリーンな業界を目指しています。
質問
風評被害についてどう回復して行こうと考えていますか?
答え
日本の市場に対して積極的に情報を発信していこうと考えています。