はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

YouTubeで新たに仮想通貨BATで収入を得ることが可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Basic Attension Token(BAT)の報酬
YouTubeの報酬システムが不公平で不透明だと考えられている中、広告ブロック機能を持つ Brave Browserは、新たに独自の仮想通貨 BAT を発行し、YouTube での動画投稿者に収入源を発足させようとしています。この取り組みは、YouTubeを始めとし、今後様々な動画サイトも利用することが可能になるかもしれません。

Brave Browser のユーザー達は、Brave独自の仮想通貨であるBasic Attention Token(BAT)やその他の仮想通貨を使用して、ユーチューバーに直接寄付することができるようになりました

11月16日に、Mozilaの共同創設者であり、Javascript の生みの親でもあるBrendan Eich氏(以下、Eich氏)が作成した Brave Browser という広告ブロックブラウザーの新しい 0.19.x バージョンが発表されました。

新しいバージョンでは、個人のユーチューバーに自動性と匿名性を持ち合わせた仮想通貨寄付機能が付けられ、今まで行われたCoinDesk のようなドメインレベルでのプロジェクトからの大きな飛躍を見せました。

Braveのアップデートでは、YouTube動画の再生回数はGoogleの閲覧記録として反映されなくなるものの、ブラウザー上では、そのコンテンツの作成者のために視聴時間を記録することができるようになりました。

今までは、サイトのURLを使用していただけで、ビデオ共有プラットフォーム内の個人アカウントを特定することはできませんでした。

しかし、「YouTubeは当初から私たちのサイトを見据えていました。」とEich氏は CoinDeskとの通話で言及しました。

Brave社のブログの投稿では、

「これまでYouTubeクリエイター達は、Brave支払いの個人出版者として対象外ではありましたが、このアップデートにより、Brave Browser は、YouTube動画がどんなサイトに埋め込まれていようと、その動画からクリエイター名の特定が可能になり、BATを直接彼らのウォレットに送金することができるようになったのです。」

と記述されています。

現時点で、後に出版者や動画クリエイターに寄付するために、ビットコインを始めとする仮想通貨を格納できるBrave Browser ウォレットが243,000個ほど開設されています。

しかし、より速く、侵害されにくいブラウザ使用環境を構築するため、Brave社は新たにBATによる 3500万米ドルものICOを行いました。

新しいバージョンでは、ユーチューバーに寄付するためBrave ウォレットにBATトークンまたはビットコインを保有することができ、より多くのユーザーに仮想通貨を広めることができるのです。

ここ最近のビットコインの値上がりが主な起因となっていると考えられており、ウォレットには平均的に見て45米ドル相当の仮想通貨が格納されています。

古株のBraveユーザー達は、デフォルト通貨であるビットコインを自動的に保有していますが、Brave社は、ブラウザをアップデートし、その資金を自動的にBATに変換させるよう促しています。

今後の可能性

YouTubeは、ほんの事始めに過ぎません。一般的に、全ての動画サイトは、投稿者が本人であることを認証するOAuthという同じプロトコルが使用されています。

Brave社は、その本人に寄付が適切に支払われるように、このプロトコルについても取り組んでいくようです。

この過程がYouTube上で正常に作用するのであれば、 Vimeo のようなその他の動画サイトでも動画のクリエイターに直接支払いをすることも可能になります。

Eich氏は、 「これは帰納的アプローチであり、私たちは、不公平で不透明なエコシステムを正そうとしています。」 と述べています。

システムがうまく作用すれば、YouTube は正されるものとなり、大きな影響力を及ぼすでしょう。

YouTubeでの有名人達は、多くの支持者と多大な影響力を持ち合わせています。しかし、そのうちの多くの人が、昨年の彼らの動画に対する支払いに不満を募らせています。

BraveではYouTubeの広告を自動的にブロックし、動画製作者にYouTubeを継続して使用させつつも、その動画がYouTubeに評価されようとされまいと、新しい方法で報酬を得られるようになるのです。

さらに、有名なユーチューバー達が、動画内外でこのシステムについて言及し、広めることで、若い視聴者達が広告ブロックと仮想通貨に対しての知識を得ることができます。

「私たちは、彼らがBraveを視聴者に広めてくれることを祈っています。」 と、Eich氏は語りました。

追記:CoinDeskはDigital Currency Groupの子会社であり、Braveの持合株式を所有しています。

YouTube Stars Can Now Earn Brave’s Browser Tokens

Nov 16, 2017 by Brady Dale

参考記事はこちらから
x
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し不動産投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧