はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ナスダックとCitiグループ、提携するブロックチェーンプロジェクト開発を断念か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ナスダックとシティグループによるブロックチェーンプロジェクト、開発断念か
ロイターは16日、ナスダックとシティグループが2017年から開発を進めていた、非公開での証券取引の効率化を図るブロックチェーンプロジェクトが中断されたと報じた。法人向け決済サービスとの連携を目指していた。

ナスダックとシティグループ、ブロックチェーンプロジェクトの開発断念か

ロイターは16日、ナスダックとシティグループが、およそ2年前から共同開発を進めていたブロックチェーン活用の新システム開発が中断されていると報道した。

同新システムは、非公開での証券取引の効率化を図るもので、ナスダックのブロックチェーン技術とシティグループの法人向け決済サービスとの連携を目指していた。

情報筋によると、すでにプロジェクトはテスト段階には漕ぎ着けていたものの、実用化にはコストがかかりすぎるとの理由で開発がストップしたという。また、ブロックチェーンに関しては、依然として輝かしいものであるとしながら、広く普及するまでには時間がかかるだろうとも述べた。

ナスダックはアメリカの証券取引所を運営する企業で、ブロックチェーン関連の技術開発にも積極的に取り組んでいることが知られており、同社のCEOであるアデナ・フリードマン氏はアメリカの証券取引所運営企業における初の女性CEOであるとともに、仮想通貨に対し、前向きな発言を行なっていることでも話題となった。

CoinPost関連記事

世界2位の証券取引所ナスダック、BTC先物検討と最重要ビットコインETF企業と提携|仮想通貨関連の最新動向まとめ
米有力誌ブルームバーグが、情報筋によると、世界2位の証券取引所ナスダックは来年の第1四半期にビットコイン先物の取引開始を検討していると報道した。また、最重要ビットコインETF企業とも提携し、仮想通貨インデックスの提携を行うことが明らかになった。

ブロックチェーンに関しては、特にペイメントや取引所といった金融面での活用が期待され、相次いで大企業による参入が発表されているが、これまでに実用段階に達したものは決して多いとは言えない。過去4年間で発表された銀行を含む大企業の関わる33のブロックチェーン関連プロジェクトの多くは、未だにテスト段階の域を出ていないと見られている。

以下は、Greenwich Associatesの調査による企業のブロックチェーンプロジェクトの内訳を示している。

Greenwich Associates 2018 Blockchain Adoption Study

以上のように、一時期に比べブロックチェーンに対する期待は落ち着きを見せているといえるが、一方で依然としてブロックチェーンに寄せられる期待は高いとする見方もある。

IBMのゼネラルマネジャーを務めるMarie Wieck氏は、ブロックチェーンには過大な期待が寄せられていたとしつつも、ブロックチェーンがもたらす利益に期待を示していおり、これらの企業の幹部は今後もブロックチェーンに対し投資を行なっていくだろうと発言している。

また、先月にはフェイスブックが独自の仮想通貨を発表し、各国の政府系機関などからは大きな反発を招いている。特に、米議会ではこれに反発する動きが盛り上がりを見せており、仮に厳格な規制が適用されれば、ブロックチェーン業界は法律面でも足止めをくらいかねない状況となるだろう。

CoinPostの関連記事

30以上の政治・市民団体・5名の議員、フェイスブックへ「仮想通貨リブラ」の中止を求める声明
30以上のリブラ反対団体の請願を受けた国会議員は先日の下院金融サービス委員会の理事長の要求に加わって、リブラの中止をフェイスブックに求めている。
大手パソコンメーカーLenovoが米IBMと協業|カスタマーサポートでブロックチェーン採用へ
大手パソコンメーカーLenovoはIBMとの協定を発表。Lenovoのカスタマーサポートの効率化を図るため、IBMのブロックチェーン技術を導入するという。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧