- 豪著名大学で博士課程の学生に仮想通貨の奨学金
- 西オーストラリア州、最大規模の総合大学「カーティン大学」は、仮想通貨を利用した博士課程の奨学金制度を立ち上げ予定であることを公表。ICOなどで注目されたボーダーレス国際支援の枠組みが再注目されている。
豪著名大学で博士課程の学生に仮想通貨の奨学金
西オーストラリア州パース市に位置する州最大規模の総合大学「カーティン大学」は24日、仮想通貨を利用した博士課程の奨学金制度を立ち上げる予定であることを公表した。
Did you know cryptocurrency can now be used to help fund @CurtinUni PhD research? The Cryptocurrency PhD Scholarship Fund enables companies & individuals to donate cryptocurrency to fund PhD students in blockchain, cybersecurity & data analytics. MORE: https://t.co/je09YkFXhl pic.twitter.com/UQh3SCr5C4
— Curtin University (@CurtinUni) 2019年7月24日
このプログラムの立ち上げにより企業や個人は、ブロックチェーンやサイバーセキュリティ、データ解析などの分野を専攻する博士課程の学生に対し、仮想通貨での支援を行うことを可能にする。
同ファンド名は「Crypto Currency Scholarship Fund」と、仮想通貨の単語が含まれているが、支援対象は仮想通貨・ブロックチェーンの分野にとどまるわけではなく、多分野の学生支援を目的として、ボーダーレスの仮想通貨の特性に注目したプロジェクトとなる。ファンドの準備が整い次第、学生が申し込み可能なプロジェクトのリストが公表される予定だ。
同ファンドの支援方法にはWeb3.0の決済システムが用いられるとのことで、同プロジェクトのパートナーである「Nelnet International」や「Centrality」が開発を進めている。このシステムを導入することでビットコインとイーサリアムのブロックチェーン上で個人間でのリアルタイム決済が可能になるとのことだ。
カーティン大学で商業化指導を担当するRohan McDougall氏は、ブロックチェーン・アプリケーションのポテンシャルに言及した上で「ブロックチェーンの性質を見極めた最適なアプリケーションの見極めや開発が要求される。カーティン大学は仮想通貨博士課程ファンドを立ち上げることで、これに答えていく。」と語り、ブロックチェーンアプリの普及に寄与していく姿勢を示した。