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バイナンスコイン(BNB)|投資情報・リアルタイム価格チャート

基礎情報

ビルドアンドビルド(BNB)とは

ビルドアンドビルド(BNB)は、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)が2017年に発行したトークン。当初は「バイナンスコイン」という名称だったが、その後、同社の枠を超えて発展を遂げ、コミュニティ主導の通貨にリニューアルする形で名称をリブランディングした。一方、その後もバイナンスの取引手数料の割引を受けるために利用されている。

基盤のブロックチェーンの名称も以前は「バイナンス」を含めていたが、リブランディング後はBNBチェーンに変更。厳密にはBNBチェーンのエコシステムは、ブロックチェーンの「BNBスマートチェーン(BSC)」、L2ネットワークの「opBNB」、分散型ストレージネットワークの「BNB Greenfield」などから成る。

価格

  • 現在価格(2024年11月5日時点):554.6ドル(約8.4万円)
  • 年初来高値(2024年6月):719.8ドル(約11万円)
  • 年初来騰落率(YTD):+76.59%
  • 過去最高値(2024年6月):719.8ドル(約11万円)

価格動向

24年2月:急反落のビットコイン70000ドル台割り込む 前週比ではBNBやSOLが大幅高

24年6月:底堅い推移のビットコイン、ビルドアンドビルド(BNB)は3年ぶりに過去最高値を更新

時価総額|関連銘柄

ビルドアンドビルドの時価総額は2024年11月時点で約810億ドルで、「スマートコントラクト」セクターの中では2位。同セクターで1位のイーサリアム(ETH)の時価総額は約2,900億ドル。以降は、ソラナ(SOL):約750億ドル、トロン(TRX):約140億円が追従する。

主な出来事

エコシステム支援組織

BNBチェーン財団:BNBチェーンにおける開発を支援する非営利組織。あまり情報は公開されていないが、LinkedInによれば51〜200人から成るという。これまでビルドアンドビルドのバーンに関する発表も担当している。

BNBチェーンイノベーション:BNBチェーンのインフラを開発している組織で、開発者や企業向けにツールを提供している。所在地はドバイで、LinkedInによれば201〜500人のメンバーがいる。

トークンアロケーション

出典:ホワイトペーパー(securities.io)

ビルドアンドビルド(当時はバイナンスコイン)のICOは2017年7月1日から同7月21日まで実施。ホワイトペーパーでは、最初に2億BNBを発行し、50%に相当する1億BNBをICO投資家、40%相当の8,000万BNBを創設者チーム、残り10%の2,000万BNBをエンジェル投資家に配分するとした。

この時、創設者チームの分は1年ごとに5回に分け、20%の1,600万BNBずつリリースしていくと説明。なお、エンジェル投資家としては、Roger Ver氏らが出資している。

ビルドアンドビルドのトークン配分の割合についてはウェブサイトによって数字が異なっていることがある。また、2023年5月には、実際は上述した通りに販売できなかった可能性があることが報じられた。他には、バイナンス共同創設者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏がBNB流通量の64%を所有している可能性も2024年6月に報じられている。

なお、ビルドアンドビルドはブロックごとに手数料の一定割合がバーンされ、他にも四半期ごとに価格と生成ブロック数をもとにバーンされていることが大きな特徴である。

Total Value Locked(TVL)

Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2024年11月時点、BNBチェーンのTVLは、約44億ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。

  1. Venus(15億ドル):シンプルで強固な金融市場を提供。コミュニティ主導のプラットフォームでユーザーは主に仮想通貨の貸し借りができる。
  2. PancakeSwap(14億ドル):分散型取引所。仮想通貨の交換以外にも、CAKEトークンをステーキングして報酬を得たり、ビルドアンドビルドの価格の上下を予想して報酬を得たりできるサービスなども提供している。
  3. Lista DAO(5.6億ドル):リキッドステーキング向けDeFi「LSDfi」を活用したステーブルコインのレンディングプロトコル。ステーブルコイン「lisUSD」を普及させようと取り組んでいる。
  4. 出資している主なVC

    • 資金調達総額:約2,500万ドル
    • 大規模な投資ラウンド:(2017年9月、1,000万ドル調達のシリーズA)
    • 投資家:Sequoia Capital、 Black Hole Capital、Funcity Capital、Limitless Crypto Investments、Vertex Ventures

    ビルドアンドビルドの将来性

    ロードマップ

    BNBチェーンのプロジェクトは、現在もネットワークの分散化、ブロックチェーンの処理能力やセキュリティの向上、マスアダプション(採用促進)に取り組んでいる。

    開発を強化する領域の例では2024年1月、AI(人工知能)とDePIN(分散型物理インフラネットワーク)、オンチェーン化したゲーム、高頻度なDeFi(分散型金融)、DeSoc(分散型社会)などを挙げていた。

    また、2024年11月現在、BNBビーコンチェーンの機能をBNBスマートチェーンへ移行する作業も進められている。移行の目的は、ネットワークの最適化、効率性向上、セキュリティリスクの軽減などである。

    期待される今後の動向

    仮想通貨業界を牽引してきたCZ氏がマネーロンダリングを幇助した罪で逮捕されるなどして、最大手仮想通貨取引所バイナンスとしては求心力の低下はありつつも、定期的なバーンの仕組みが備わっていることなどからビルドアンドビルドの注目度は現在も高い。

    今後については、トレンドであるAIやDePINを強化領域に含めていることなどから、どのくらいBNBチェーンを普及させることができるかに期待が集まっている。

    また、バイナンスのトークンローンチプラットフォームのメガドロップ(Binance Megadrop)」の成長にも注目が必要。メガドロップに参加するにはビルドアンドビルドをロックする必要があることから需要が高まる可能性がある。

    投資リスク、懸念材料

    米証券取引委員会(SEC)は23年6月、バイナンスとCZ氏を提訴しており、この裁判が現在も継続している。ビルドアンドビルドはバイナンスから独立してはいるが、同社がICOで販売したり、手数料の割引特典に活用したりしているため、訴訟のリスクには注意が必要だ。

    また、これまでバイナンスは、米司法省や米商品先物取引委員会(CFTC)らと和解した経緯もある。

    SECは訴状で、バイナンスが未登録でビルドアンドビルドを投資家に販売したことなどを問題視しており、訴訟の行方によっては、ビルドアンドビルドの価格にも大きく影響する可能性がある。

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