はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所への「ホモグラフ攻撃」が相次ぐ|GMOコインやリミックスがパスワード盗難被害を注意喚起

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所のフィッシング詐欺(パスワード盗難)に要注意
日本国内の仮想通貨取引所を標的にしたフィッシング詐欺事例が相次いだことを受け、GMOコインやリミックスが注意喚起した。ビットコインなどの盗難被害に遭わないよう、予備知識や個人投資家の対策をまとめている。
フィッシング詐欺とは
インターネットのユーザから経済的価値がある情報(ユーザ名、パスワード、秘密鍵などの情報)を奪うために行われる詐欺行為

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨取引所のフィッシング詐欺(パスワード盗難)に要注意

海外を中心にフィッシング詐欺が話題になっているが、日本国内の仮想通貨交換業者を偽装した、不審な勧誘や不正広告が相次いでいる。

GMOコインの発表によれば、同社を装った不正広告で偽のログインページに誘導するフィッシング詐欺行為を確認しているという。

これを受け、国内大手のGMOコインを運営する株しい会社GMOコインとリミックスポイントを運営する株式会社ビットポイントジャパンは、仮想通貨交換所のIDやパスワードなどの重要情報を不正な誘導に騙されて第三者に伝えないよう、注意喚起を促している。

今年1月には、仮想通貨取引所「コインチェック」を運営するマネックスグループも、詐欺案件に対する注意喚起を行っている。

「マネックスコインマネージメント」を名乗り、電話で「自動売買システムを譲ってほしい」との勧誘を受けたとの情報が寄せられていると公表。マネックスグループ及び当社グループ各社は、上記会社とは無関係であり、勧誘も行なっていないとした。

この事例の自動売買システムは、株や為替のツールのことで仮想通貨関連ではないと考えられるが、仮想通貨関連企業を謳った詐欺案件や模倣犯は後を絶たないため、十分に注意したい。

GMOコイン株式会社の3月8日の発表によると、同社を騙った不正広告で虚偽のログインページに誘導するフィッシング詐欺行為を確認しているという。

URLの偽装方法

小文字のエル「l」の代わりに大文字のアイ「I」を使用するなど、アルファベットの視認性を悪用した手口で、以下のようなものが代表的とされるが、パッと見では判別が付かない。

本物のURL 偽物のURL
www.google.com
www.googIe.com

より巧妙な手口としては、偽の国際化ドメイン(IDN:日本語ドメインの海外版)を取得する方法もある。ドメイン名の「.com」をギリシャ文字の「ο(オミクロン)」に変更するなどした場合、じっくり見比べても正規表記と見分けが付かないほどだ。

このような偽装は、ホモグラフ攻撃と呼ばれ、「URLのホスト名の文字として、真正なサイトに酷似した文字を用いて偽装し、偽のサイトに誘導するスプーフィング(偽装)攻撃の一種とされる。

中には、SSL証明書を取得していることもあり、URLの先頭にある「HTTPS」の確認や、URLに鍵マークがついているからといって過信は禁物だ。

偽アプリの例

過去には、仮想通貨ウォレットサービス「Ginco」の偽アプリも出現した。

Gincoは、Android端末でインストール可能な「GooglePlay」上に、Gincoを装った不審なアプリがあるとして、公式サイト上で注意喚起を行った。

偽アプリがフィッシング詐欺目的だった場合、仮想通貨の「秘密鍵(資産認証コード)」や、スマホ端末のパスワードなどの個人情報が不正に取得され、不正送金被害につながる可能性がある

不審な電話も

昨年7月には、国内最大手取引所のコインチェックやbitFlyerの顧客に対し、確認コードを聞き出そうとする不審な電話が相次いだとして、注意喚起を行った。

利用客の防止策

企業を装って電話やメールなどで個人情報を聞き出す手口は、フィッシング詐欺の常套手段であり、Bitcoin.comの調査によると、2018年最初の2ヶ月間だけで、総額13.6億ドル(150億円)相当の仮想通貨がハッキングやフィッシング被害で流出した。

自己防衛手段の防止策としては、以下のようなものが考えられる。

  • 目的のサイトには「ブックマーク」からアクセスする(直接アドレスを入力してアクセスする)
  • メール中のリンクはクリックしない(ウイルスのリスクもある)
  • 個人情報をメール送信しない
  • Webブラウザには最新のパッチをあてる
  • サーバ証明書で本物のサイトかどうか確認する

取引所側のセキュリティー対策だけでは防げないようなフィッシング詐欺事例も存在するため、不審なメールやリンク先には慎重に対応するよう、日頃から十分注意することが重要だ。

CoinPostの関連記事

人気仮想通貨ウォレットMyEtherWalletなど、フィッシング詐欺など不正行為に注意喚起 ユーザーへの対策促す
仮想通貨オンラインウォレットElectrumとMyEtherWalletはブログにて、ユーザーの個人情報を狙ったフィッシング詐欺に関して、注意喚起を行なった。偽サイトによるアップデートの要求やEメール送信元を装った手法が確認されており、注意が必要だ。
取引前に知っておきたい:仮想通貨の個人アカウントがハッキング被害に遭いやすい「4つの手口」
取引前に知っておきたい、ハッキングの手口 世界各国で相次ぐ仮想通貨ハッキング。取引所の被害額...
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
ビットコインが年内21万ドル到達の可能性、プレスト責任者が『デジタルゴールド』の価値を強調
プレストのピーター・チャン氏が年内のビットコイン21万ドル予測を維持。危機時に金と同様の安全資産として機能する二面性を指摘。ARK Investmentは2030年までに最大150万ドルの強気予測を強調。
12:30
Ginco、東京都カーボンクレジットマーケットにNFT技術を提供
株式会社Gincoが東京都カーボンクレジットマーケットの運営会社e-dashにブロックチェーン技術を提供。スマートコントラクト開発やNFT化による信頼性向上を通じ、2030年CO2排出量半減に向けた取引プラットフォームを支援。
11:45
メタプラネット、ビットコイン・マガジンのCEOをアドバイザーに迎え、BTC戦略を強化
ビットコイン・マガジン親会社CEOのデイビッド・ベイリー氏がメタプラネットのストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズに就任。10年以上の業界リーダーシップと実績を活かし、同社のビットコイントレジャリー事業の加速を支援してゆく。
11:15
通貨秩序崩壊の先は? 著名投資家ダリオ氏が描く世界経済の未来とビットコインの役割
著名投資家のレイ・ダリオ氏が『もう手遅れだ』と題した投稿で米国中心の世界経済秩序崩壊を警告。過去のビットコイン支持発言と合わせ、従来の金融システムからの脱却傾向に注目が集まる。
10:35
ブラックロックのビットコインETF、28日の純流入額が史上2番目の規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETFは28日、2024年1月の取引開始以降2番目の規模の資金が純流入。純流入額は約1,380億円だった。
10:05
ビットコイン推進派のポワリエーヴル氏が敗北、カナダ総選挙で
カナダ下院総選挙で自由党のカーニー氏が勝利し首相として続投することになった。過去にビットコインなど仮想通貨に懐疑的な姿勢を示していた人物であり、今後の方針が注目される。
08:20
「トランプ大統領がBTC準備金に取り組むのは関税問題解決と停戦の後」米商務長官
米商務長官はビットコイン・マガジンの独自取材に応じ、ビットコイン準備金などの仮想通貨政策の見通しについて話した。トランプ大統領は現在、貿易政策と停戦に集中していると説明している。
07:45
クジラ投資家が70億円相当のイーサリアムを蓄積、ETF資金流入も継続
仮想通貨分析サイトLookonchainによると、カンバーランドが70億円相当のイーサリアムを取引所から引き出し蓄積を開始。一方でギャラクシー・デジタルは60億円相当を売却。現物ETFへの資金流入も継続する中、機関投資家の動向に注目が集まる。
07:26
トランプメディア企業TMTG、独自の仮想通貨とデジタルウォレット導入を計画
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループが株主書簡で仮想通貨戦略を発表。Truthデジタルウォレット内のユーティリティトークン導入とTruth.Fiブランドを通じたETF展開を計画。
06:30
ビットコイン相場の注目材料 米財務省のBTC準備金評価と機関投資家の動き──K33分析
仮想通貨ビットコイン価格は先週9%上昇。K33レポートは直近の値動き関連材料として米国財務省のSBR評価期限と機関投資家の動向に注目。
06:02
イーサリアム、45%下落で『長期投資チャンス』到来か? フィデリティ分析
フィデリティの最新レポートによると、仮想通貨イーサリアムが2025年第1四半期に45%下落しテクニカル指標が悪化する一方、価格評価は「過小評価」ゾーンに入り長期投資機会を示唆。Pectraアップグレードの影響などが今後の焦点に。
05:30
米SECがXRPとドージコインETF判断を延期、第4四半期まで決定先送りの可能性浮上
米SECが仮想通貨XRPとドージコインに連動する現物ETF審査を6月中旬まで延期。専門家は年内第4四半期までさらなる延期を予想する中、ナスダックが新たに21SharesのドージコインETF上場許可を申請した。
04/29 火曜日
19:09
LINE NEXT、ドバイで「Mini Dapp Builder Meetup」開催へ
LINE NEXTがドバイで開催する「Mini Dapp Builder Meetup」の詳細をお届け。TOKEN2049期間中に実施され、2ヶ月で5000万ユーザーを突破したMini Dappの成長戦略や開発支援プログラム「Kaia Wave」について共有。
17:11
イーサリアム次期アップデート「フサカ」、コード改良機能を見送りへ
ペクトラに次ぐイーサリアムの大型アップグレード「フサカ」からEOF導入が見送られることが決定した。Tim Beiko氏はスケジュールリスクとコミュニティ合意の課題を理由に挙げた。
13:01
テザー発行のゴールド担保型ステーブルコインXAUT、監査済み証明書を発行 時価総額1100億円超に
テザー社の金担保型ステーブルコインXAUTが約7.7トンの金に裏付けられ、時価総額1100億円に到達した。テザー社は金価格高騰の背景としてBRICS中銀による蓄積を挙げた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧