- OmiseとETDAによるMOU
- フィンテック企業「Omise」と、タイの政府機関「ETDA」が提携し、タイ国内に全国的な「eKYC」ポータルを作成予定です。
- 両者の役割
- ETDA:システムの開発を管理し、国際標準に応じていることを保証。
Omise:消費者、企業、および機関の身分証明を審査。
タイの政府機関がOmiseと手を組む?
タイに拠点を持つフィンテック企業「Omise」が、タイのデジタル経済社会省傘下の政府系機関である「電子取引開発機構(ETDA)」と、「了解覚書(MOU)」を締結しました。
タイの政府機関は、Omiseと協力することで、全国的な「電子顧客確認(eKYC)」ポータルを構築予定です。
タイにおいてこのようなベンチャー設立は初であり、両者はお互いに情報、経験、技術情報を交換していくとのことです。
了解覚書(MOU)は、2018年2月19日にタイで締結されました。
この新しいベンチャーは、主にブロックチェーン技術の新しいユースケースを見つけることに注力するようです。
デジタルアイデンティティ・ソリューションは、ETDAに取っても大きな関心事です。
国が「デジタル社会と経済」に焦点を当てていることを踏まえると、インフラストラクチャーは早めに進化する必要があります。
Omiseと提携することで、新たなデジタルID認証および確認プラットフォームを構築する予定です。
タイにおける「デジタルIDプログラム」の改良
Omise社は、コンピュータープログラム企業として、名声を築き上げてきました。
近年では、仮想通貨「OmiseGo」のベンチャーを通して、オンライン決済分野にも進出しています。
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そして、今回の新たな計画は、さらなる前進をもたらしています。
新しいシステムは現行法に準拠して、タイ国内のオンラインおよび、公共でアクセス可能なオンライン取引に利用される予定です。
サポートされたオンライン取引は、「より安く、速く、効率的」になるでしょう。
タイの国立デジタルIDプログラムの改訂
Omise社にとって、民間部門との協力は大きな節目であり、タイがID検証サービスプログラムの改良に力を入れていることを証明しています。
電子的ソリューションへの移行に伴い、ブロックチェーン技術は論理的な解決策に思えます。
ETDAはシステムの開発を管理し、国際標準に応じていることを保証します。
この「了解覚書(MOU)」から利益を得た両者は、タイのデジタルサービスの未来を形作っていくことになるでしょう。
構築中のデジタル検証プラットフォームは、Omiseのデジタル決済に対するメリットもあります。
サービスを利用するためには、ユーザーは第一に身分証明を行う必要があります。
その際「Omise」は、消費者、企業、機関を審査する重要な役割を担います。
さらにブロックチェーン技術の利用により、情報の悪用を防ぐことができるため、詐欺行為が阻止されます。
タイ初のデジタルアイデンティティ・プロバイダのベンチャー企業であることを踏まえると、関連会社にとっては大きなビジネスチャンスです。
タイ政府は、このような協力が「デジタルアイデンティティの枠を大幅に超えていく」ことを期待しています。
公共部門と民間部門の協力こそが、人々に利益をもたらすソリューションを提供するための正しい方法なのです。
Omise and ETDA Sign MoU to Improve Thailand’s Digital ID Program
Feb. 19, 2018 by JP Buntinx
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