- 仮想通貨市場
- 韓国大手取引所Bithumbで、世界の仮想通貨価格から大きく乖離した価格で取引される複数の仮想通貨が確認された。この影響か有名時価総額サイトCoinMarketCapで、韓国データの反映停止されたことが指摘されており、その影響が下落相場に影響した可能性が浮上しました。
仮想通貨市場
方向感に欠けていたビットコイン価格は本日、いくつかのネガティブ情報が伝わったことで下落方向に傾き、19時現在では72万円まで値を落としています。
下落の流れはアルトコイン市場にも波及、法定通貨建てで全面安に。
イーサリアムは、昨日出来高が伴わない状況で価格を微増させたものの、上昇値以上に下落したことで5万円を割り込んでいます。
また、メインネットまで好調な推移をしていたEOSは本日も−12%と続落。4月末を境に右肩下がりの相場が続き、約2ヶ月で-68%も値を下げています。
数日好調な推移をしていた0xも反落し、下落率11.72%となった他、NEOやONTといった銘柄も-10%を超えるなど、高い下落率が目立つ状況となりました。
時価総額サイトで韓国データの反映停止か
世界の仮想通貨市場が下落トレンドにある中で、独自の市場形成をしているのは、韓国市場です。
韓国大手取引所Bithumbでは、Status(SNT)が+12.3%、NEM(XEM)が+19.48%と24時間比で大幅プラスに転じており、アルトコインへの買い意欲旺盛です。
一時的な冷え込みが指摘された韓国市場ですが、ここ最近では再度取引ボリュームが戻りつつあり、以前より指摘されていた”韓国プレミア価格”が戻りつつあります。
特に、本日世界価格が下落傾向にある中で、Bithumbでプラス推移する上記の2通貨の乖離は顕著に表れています。
以下の表に価格と乖離状況を%で表示しました。
通貨名 | CoinCap価格 | Bithumb価格 | 乖離% |
---|---|---|---|
NEM(XEM) | 18.227円 | 37.24円 | 104.31% |
Status(SNT) | 7.42円 | 30.77円 | 314.31% |
このように、日本での知名度も高いNEM(XEM)が2倍の価格で取引されている他、Statusは4倍もの価格で取引されています。
取引所で起きている実情や、アービトラージの状況に不明点も多々あるものの、韓国市場との乖離は益々広がる一方となっており、世界中の仮想通貨価格平均を掲載している「時価総額サイト」の価格に影響を及ぼすレベルとなっています。
このような中で、有名時価総額サイト「CoinMarketCap」は、いくつかの韓国取引データの反映を一時停止しているのではないかと指摘されています。
CoinMarketCapが、韓国価格の反映を停止させた時期は不明ですが、仮に本日除外されていた場合、価格基準とされる時価総額サイト上でのデータが前日比マイナスとなるため、市場の実勢価格にも悪影響が出た可能性も考えられます。
このような状況は今年1月にも報告されており、一定の影響が生じたとされています。
CoinPostの参考記事
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株
日経平均は、9日の米株高や円安進行を好感して一時250円高となるも、上げ幅を縮めて引けました。本日反落したマザーズ市場は、上値が重く、戻り売りなどに押される格好に。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、材料不足で方向感に欠ける展開となりました。
本日10.00%高となったフォーサイド(2330)は、5月時点でマイニングの成果が確認できたことで、6月よりマイニングマシンの稼働台数を増加させると報告するなど、以前より仮想通貨関連事業への参入を本格化させています。
有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。