はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

【後編】Qtum CEOが考える仮想通貨の未来

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国政府による今後の仮想通貨市場
政府は現在仮想通貨の可能性や危険性を慎重に調査中ですが、将来的には仮想通貨を受け入れる姿勢を示しているそうです。
ブロックチェーンが変える未来市場
今後ブロックチェーン技術はインターネットの基礎的なインフラストラクチャーおよびアーキテクチャーの基盤となるでしょう。
―Q. Patrick氏が注目している仮想通貨プロジェクトや企業はありますでしょうか?

今は仮想通貨界にブームがきているので、毎日新しいプロジェクトが始動しています。

しかしプロジェクトの多くは“技術的な”イノベーションというよりも、“ベーシックな(ビジネスよりの)”イノベーションだと思います。

Qtumチームはより技術的なイノベーションに取り組んでいるので、コンセンサスモデルに取り組み、ネットワークの迅速化やスケーラビリティ改善を狙う他の事業はすごく興味深いと思っています。

多くのビジネスに特化したプロジェクトは、それを支える基盤の技術が弱いため、私は好みません。

Q. 今後中国の仮想通貨規制はどのように変わるでしょうか?

Qtumは中国で最も影響力のあるプロジェクトの一つです。したがって、中国のQtumコミュニティはとても大きいです。

彼らのために私は積極的に中国の規定者や、中央銀行、地方政府などと対談しました。

当時中国政府は、国民に仮想通貨のアプリや利用方法を増やすことを促しましたが、制御できないほどに多くの方が仮想通貨を利用してしまい、現在の様に仮想通貨禁止法を制定したのです。

取引所でのトレードは禁止されていますが、現在Peer-to-Peerの取引なら可能です。

恐らく私の考えでは、政府は現在仮想通貨の可能性や危険性を慎重に調査中ですが、将来的には仮想通貨を受け入れる姿勢を見せるでしょう。

―Q. 不換紙幣と仮想通貨は今後どのように変化するでしょう?

現段階では、不換紙幣を利用することはとても簡単ですが、仮想通貨は利用方法がとても限られます。

このように仮想通貨の改善点は顕著なのが現状です。さらに現在、不換紙幣市場と仮想通貨市場のサイズを比べると、仮想通貨はごくわずかに過ぎません。

恐らく、金の市場総額の5%にも満たないでしょう。しかし将来、人によって需要や好みは異なるので、継続して不換紙幣と仮想通貨は“共存”していくでしょう。

Q. 今後ブロックチェーン技術や仮想通貨はどのように私たちの生活を変えていくでしょうか?

今後ブロックチェーン技術はインターネットの基礎的なインフラストラクチャーおよびアーキテクチャーの基盤となるでしょう。

さらに仲介者や手数料なしで、仮想通貨取引が可能になります。協力(パートナーシップ)を求めている人にとって、ブロックチェーン技術は透明性があるので、その技術を利用したビジネスが今後も増えていくでしょう。

今後30年の間に、企業という組織の存在はなくなると私は予想します。ブロックチェーンによってますます企業存在価値が薄れていくからです。

例として、現在ビットコインネットワークはほぼ自立しているため、運営するために大手企業を必要としていません。

このようにビットコインは既に社会の報酬システムに変革を起こしています。

二つ目の変革は、ブロックチェーン技術は“トラストレス(信頼を必要としない)”企業の基礎的な基盤になります。

電気や水道のように、ブロックチェーン企業のサービスはとてもあたりまえの存在になるでしょう。

ビジネスに関らず、ブロックチェーン技術を利用し、非中央集権かつトラストレスなビジネスモデルを組むことが可能になります。

これはとても革命的です。

― Q. 仮想通貨に批判的なコメントをし、一部の方は仮想通貨がバブルや詐欺だと言いますが、この点に関してどのようにお考えですか?

なぜ一部の方が仮想通貨がバブルだと考えるのか理解できます。

なぜなら仮想通貨自体、とても理解し難いコンセプトだからです。

そもそも解説が難しいゲーム理論、分散型モデルなど技術的な言葉が飛び交う仮想通貨界は、一般の方にとってとても難しい世界でしょう。

それに加え、そもそもこの新しい技術を受け入れることに反対的な方もいます。紙幣やお金は政府によって制御されるべきだと頑固なスタンスを曲げない方達です。

しかし私は仮想通貨が未来だと思います。仮想通貨を支えるブロックチェーン技術の基盤を深く理解すれば、その答えは確かになるはずです。

Q. 最後に投資家へメッセージをお願いします。

投資をされるみなさんは自分がなにに投資しているのか把握してください。これは基礎的なルールです。

外部のニュースや噂に左右されず、独自で調査をし、決断を下してください。また仮想通貨界ブームにより、人々がただ数字を追っている姿を見ると、その基盤の技術が風化されている気もします。

しかし長期的にみればたくさんの仮想通貨プラットフォームは素晴らしい発展を遂げるでしょう。

もちろん将来Qtumも大きな成長を遂げ、有望な仮想通貨プロジェクトとなるでしょう。

【前編】Qtum CEO Patrick氏に独占インタビューはこちらから↓↓↓

【前編】Qtum CEO Patrick氏に独占インタビュー
長期的に、Qtumは最も革新的なプラットフォームの一つになる Proof-of-stakeかつスマートコントラ...
仮想通貨クアンタムとは|初心者でもわかる注目ポイントと将来性を解説
仮想通貨クアンタム(Qtum)の注目ポイントや将来性について、初心者でもわかるように解説。クアンタムは、ビットコインとイーサリアムの融合とも言われ、21年に入り高騰した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
12:00
XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】
暗号資産(仮想通貨)XRPの特徴から買い方、将来性、リップル社の最新動向や取引所の選び方も紹介します。ドナルド・トランプ次期米大統領の思惑やSECゲンスラー委員長交代による規制環境の変化、価格への影響を分析。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧