はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨が自分の手元からなくなるリスクについて

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨は「消える」訳ではない
仮想通貨は「仮想」上のもので、あくまでもデータであるため、突然無くなってしまうと考える人がいるかもしれませんが、決してそうではありません。
仮想通貨は現金と同じく財布(ウォレット)にしまう
仮想通貨はネット上に漂っているわけではなく、いわゆるお財布というものがあり、そこに保管することで仮想通貨を持ち歩いたり、決済を行なったりすることができます。
仮想通貨が消える・盗まれる理由
取引所上で作られたお財布は、自分自身の振り分けこそあるものの、あくまでも取引所に仮想通貨を預けて保管、取引を行うことになります。ハッキングは、取引所の財布からハッカーの財布に移動させられる「盗難」であり、仮想通貨を支えるネットワークである「ブロックチェーン」の改ざんや通貨の消滅が発生した訳ではありません。
目次
  1. 仮想通貨は「消える」訳ではない
  2. 仮想通貨は現金と同じく財布(ウォレット)にしまう
  3. 仮想通貨が消える・盗まれる理由
  4. 日に日に盗まれづらくなっている

仮想通貨は「消える」訳ではない

仮想通貨という名前から、この通貨は「仮想」上のものであくまでもデータであるため、突然無くなってしまうのではないか?と疑問に持つ方も多いかもしれません。

また、私たちが住む日本では大きな仮想通貨取引所のハッキングによる仮想通貨流出の事件が、マウントゴックス事件、コインチェック事件と2度起きており、この疑問が確かな不安となる要因となっています。

ここで順を追って不安を解消していこうと思います。

仮想通貨は現金と同じく財布(ウォレット)にしまう

まず、仮想通貨が電子データであるために起こる不安です。

実は私たちが生活している中で、お金や資産というものの多くは既に電子データとして取り扱われています。

銀行間を移動やクレジット決済などで使われる法定通貨も、実物がそこにあるわけではなく、電子データ(電子マネー)として存在しています。

例えば電車に乗る駅などで、お金をSUICA(JR東日本が提供する電子決済カード)などにチャージして持ち歩き、駅やコンビニなどで決済として利用している人が多いと思います。

これもある意味でお金を電子マネーに変えて利用していることになります。

仮想通貨と電子マネーは同一ではありませんが、この仕組みに類似点があります。

仮想通貨にも電子データの要素があるために、それを利用するための媒体、いわゆるお財布というものがあり、そこに保管することで仮想通貨を持ち歩いたり決済を行なったりすることができます。

逆に仮想通貨の取引を行う場合には、「仮想通貨取引所」というネット上の取引所に自分のお財布(口座)を開設し送信すれば、法定通貨同様自分の仮想通貨が反映されます。

要するに仮想通貨のお財布というものは、携帯のアプリで作ることもできれば送受信の権利を完全にオフライン上(似ているのはUSBメモリ)などに保管できるもの、また上記で述べたように取引所上で作るものなど多種多様となります。

つまり、電子データだからといってネット上を漂っているわけではなく、きちんとお金としてお財布で管理されているということになります。

仮想通貨が消える・盗まれる理由

では、なぜ取引所のハッキング事件が起きて仮想通貨が盗まれてしまうの?という疑問に行き着くと思います。

ここでは「盗まれる」という言葉の対象先が重要となります。

先述したように、仮想通貨のお財布は多種多様であるとお話ししましたが、通常のお財布は自分が送受信の権利、仮想通貨を送ったり受け取ったりする権利があり、Suicaのように自分自身での管理の元使うことができます。

一方で取引所上で作られたお財布は、自分自身の振り分けこそあるものの、あくまでも取引所に仮想通貨を預けて保管、取引を行うことになります。

このように保管先が取引所であるため、多くの顧客を抱える取引所では、それだけの資金が1つの取引所に集まることで悪いハッカーの「盗む」対象となり、コインチェックの事件などへと発展した、ということになります。

よってこれらの事件は仮想通貨が消えてなくなったわけではなく、「取引所自体のセキュリティの脆弱性を突く攻撃」が行われたことで、取引所の財布からハッカーの財布に移動させられる「盗難」が起こった、という事件です。

つまりハッキングは、仮想通貨を支えるネットワークである「ブロックチェーン」の改ざんや通貨の消滅が発生した訳ではありません。

日に日に盗まれづらくなっている

現在では金融庁主導のもと、取引所の管理体制の厳格化や、株式市場で一般的な外部管理などのサービスが続々と発表されており、この「盗まれる」状況は、日に日に改善しています

市場と業界共に発展途上と言える仮想通貨ですが、その業界の成長も著しく、多くの投資家を魅了しています。

仮想通貨を保有、取引する上で、これら財布に違いがあると理解することが手元からなくなるリスクを的確に捉え、ブロックチェーンの可能性を理解することに繋がるでしょう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:40
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」支持の条件は? 米民主党議員12名らが公開
米上院の民主党議員12名がクラリティ法案を支持する条件を公開した。CFTCへの追加権限付与、ステーブルコイン利回り禁止などを要求。トランプ大統領の仮想通貨事業を批判した。
10:23
暗号資産のデジタルウォレット、Bitget WalletとMetaMaskの機能比較と選び方
デジタルウォレットの特徴比較ページ。Bitget Walletは130以上のブロックチェーン対応、GetGas機能でUSDT/USDCでガス代支払い可能、3億ドル保護基金付きの次世代ウォレットです。MetaMaskとの詳細比較も紹介。
10:15
ハイパーリキッドが過去最高値更新、USDH提案で21チームが参加
人気DEXのハイパーリキッド(HYPE)が9日に55.04ドルで過去最高値を更新。USDHステーブルコイン提案にエテナやパクソスなど21チームが参加し注目を集めている。
08:30
世界2位のイーサリアム保有企業シャープリンク、自社株買いを開始
米シャープリンク社が9日、自社株買いプログラムの実行開始を発表。約36億ドル相当のイーサリアムを保有し、株主価値の長期的向上を目指す。
08:10
米Cboe取引所、ビットコインとイーサリアムの長期型先物を11月から開始予定
Cboeグローバルマーケッツが11月10日からビットコインとイーサリアムの継続先物取引開始を発表。10年満期で定期的なロールオーバー不要の新商品。
07:20
米国初のドージコインETF、木曜日上場予定 ビットワイズの申請は承認延期
レックス・シェアーズとオスプレー・ファンドのドージコインETF「DOJE」が木曜日に取引開始予定。一方でSECはビットワイズのドージコインETF承認を延期した。
06:25
メタプラネット、海外募集でビットコイン追加購入に1800億円超充当予定
メタプラネットが10日に海外募集による増資を決議した。調達資金2041億円のうち1800億円以上をビットコイン購入に充当し、トレジャリー戦略を強化する。
06:05
バイナンスがエテナUSDe導入を発表、2.8億ユーザー向けに報酬付き担保機能を提供
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスがステーブルコインUSDeを全プラットフォームに統合。先物取引担保や報酬機能を提供し、資本効率向上を図る。
05:40
ジェミニが今週IPO予定、ナスダック投資報道を否定
ウィンクルボス兄弟創設のジェミニが今週金曜日にナスダックでIPO予定。ナスダックの5000万ドル投資報道は否定されたが、パートナーシップは継続。
09/09 火曜日
19:13
リップル社、BBVAとスペインで協業 仮想通貨保管を支援
BBVAスイスはRipple傘下Metacoの「Harmonize」を導入。高水準セキュリティとマルチチェーン対応でカストディサービスを強化。
18:08
イオレ、約160億円規模の資金調達でビットコイン購入とNeo Crypto Bank戦略を推進
イオレ社が約160億円の資金調達を発表し、全額をビットコイン購入に充当する。SBI証券を中心とする第三者割当増資で、Neo Crypto Bank戦略の展開を目指す。ビットコインの長期保有とレンディング事業で収益基盤を強化し、暗号資産を活用した分散型金融プラットフォームの構築に関する詳細は10月の戦略発表会で公開予定。
13:10
不正コード混入で仮想通貨オンチェーン送金にすり替えリスク、専門家指摘
ハッカーがNPM開発者アカウントを乗っ取り、週10億ダウンロードのライブラリに仮想通貨盗難コードを仕入込んだ。ウォレットアドレス置換による新たな攻撃手法が明らかに。
12:35
プーチン露大統領顧問が米国批判「仮想通貨を国家債務削減に利用」
ロシアのプーチン大統領顧問が米国のステーブルコイン戦略を批判した。国家債務を減少させるために金融ルールを変更していると主張している。
10:40
米初のチェーンリンクETF申請、ステーキング機能付き
グレースケールがSECにチェーンリンク現物ETFのS-1登録届出書を提出した。GLNK銘柄でNYSE Arcaに上場予定で、ステーキング機能による追加利回りも検討している。え
10:20
イーサジラがETH保有量増加報告、約120億円の資金調達で自社株買い促進へ
イーサジラが仮想通貨イーサリアムの保有量増加を報告した。カンバーランドとの資金調達契約で自社株買いを加速させる。リステーキングで利回り向上も計画している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧