- LINEが金融子会社「LINEファイナンシャル」を設立、金融事業への参入を本格化
- LINEファイナンシャルでは、仮想通貨取引をはじめ、ローンや保険などの金融商品も取り扱う予定です。LINEは自社アプリで培ったセキュリティー技術を金融サービスに生かします。
- ネットサービスと金融の融合化が進む
- 最近では、楽天やメルカリなどのIT大手が金融サービスの導入を進めています。自社のネットサービスに金融サービスを導入することで、シナジー効果が期待できます。
日本経済新聞は1月31日、LINEが仮想通貨取引などを手がける金融子会社「LINEファイナンシャル」を設立したと報じました。
サービスの開始時期は未定だが、すでに金融庁に仮想通貨交換業の登録を申請しており、登録後に仮想通貨の売買のサービスを開始したい考えだ。
新会社では仮想通貨に使われるブロックチェーン技術の開発のほか、ローンや保険などの金融商品の販売も手掛ける。
引用情報元:日本経済新聞
LINEはアプリ上で金融サービスを提供する方針
LINEは2014年12月にモバイル決済サービス「LINE Pay」をリリースしており、LINEを通じた決済に仮想通貨を導入するための協議も進めていました。
LINEは今後、アプリを経由してビットコインなどの仮想通貨の売買をできるようにし、LINE Payとも連動させる予定です。
また、LINEファイナンシャルでは、仮想通貨取引所をはじめ、ローンや保険などの金融関連サービスをLINEアプリ上で提供すべく準備を進めています。
LINEアプリのセキュリティー技術を金融サービスにも生かす
大手企業が続々と仮想通貨事業に参入する一方、取引所大手のコインチェックから580億円相当の仮想通貨が流出した事件も発生しています。
セキュリティーの問題に対し、LINEは自社の対話アプリで培った個人認証やセキュリティー技術を生かしていく考えを示しています。
また、ブロックチェーン技術などの研究開発にも力を入れ、安全な金融サービスの提供をする方針を示しています。
ネットサービスと金融の融合化が進む
最近、ネットサービスを提供する大手IT企業が、自社のプラットフォームに金融サービスを統合する動きが進んでいます。
ネット通販を運営する楽天は1月29日、朝日火災海上保険を買収すると発表し、自社の顧客の購入履歴データに基づいた保険商品の開発を進めていく方針を示しています。
また、フリーマーケットアプリ大手のメルカリは、2018年内にも仮想通貨での決済を導入する見込みです。
このような、金融と ITを統合する「フィンテック」の動きは今後も続いていくでしょう。