- TradingAnalysis.comの創業者であるTodd Gordon氏が仮想通貨を分析
- ビットコインが短期的に4,000ドル(約43万円)を下回った後、2019年までに大幅な回復を遂げ、10,000ドル(110万円)に達するとビットコイン価格予想をCNBCの番組「Stock Draft」で語りました。
- TradingAnalysis社とは
- TradingAnalysis社は、市場を見抜いた分析と取引アラートだけでなく、クライアントをプロのトレーダーの様に育成することを目的としています。会社としては、有価証券とFXのような既存の投資商品に対する分析を提供している。「投資を計画し、その計画を実行する」を理念に掲げており、投資計画をノイズに左右されずに実行することを公言しています。
Gordon氏の主張
TradingAnalysis.comの創業者であるTodd Gordon氏は22日、CNBCの番組「Stock Draft」に出演し、ビットコインが短期的に4,000ドル(約43万円)を下回った後、2019年までに大幅な回復を遂げ、10,000ドル(110万円)に達すると予想を語りました。
Gordon氏は、2008年以来CNBCの様々な金融番組に出演し、同社と出演契約を持ちながら、TradingAnalysis社のCEOも務めており、以前は、カリフォルニア州のサンディエゴでプロップトレーダーやウォールストリートのForex.comでのシニアテクニカルアナリストの経歴をもっています。
Gordon氏は、「BTC価格が大きく上下するのは、仮想通貨のボラティリティの高さからすると珍しくない現象であり、買いポジションを取っている多くの投資家を今後も短期的に振るい落としていくことになるだろう。」と主張しています。
実際彼自身、今回の下落を予想しており、出演番組からは制止されたものの、6月10日からショートポジションを取っていたと話しました。
現時点でビットコイン価格は、平均17%ほどの幅で推移しており、過去の値幅と比較してみても安定していることから、必要以上に不安を感じる必要はないと主張し、以下のように語りました。
過去には、1週間で20…30…40%と乱高下することもザラにあった。
たとえ今ビットコインが30%下落したとしても、さほど大きな問題ではなく、2週間もあれば持ち直すのではないか。
彼は、仮想通貨市場が”テクニカル的要素が強い市場”であると語り、現時点でも長期的には美しい上昇トレンドにあることから、今回の調整が終わり、市場に活気が戻ってくれば、自ずと回復していくと言及しました。
Gordon氏は、2015年11月にも当時約40ドル(約4,400円)で取引されていた原油価格が26ドル(約2,850円)にまで下落すると主張。多くの反感を買っていました。
しかし、実際3ヶ月後の2016年2月に原油価格は、26.05ドル(約2850円)にまで下落し、その予想を見事に的中させています。
その他の予想
仮想通貨投資ファームのBKCMの創業者で、アメリカの著名投資家Brian Kelly氏も23日、CNBCの番組”Fast Money”に出演し、ビットコインが今後長期的に回復していくことを示唆しました。
彼は、市場に蔓延っている悲観的な感情がピークに達しており、仮想通貨市場に対して、政府機関が適切な干渉を行い、Mt.Goxが債権者への精算を完了させる方向で動き出していることが、主な理由となると言及。
さらに、世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスのCEOを務めるChangpeng Zhao氏(CZ氏)も、ビットコインは過去に何度も大きな上昇と大きな下落を繰り返しており、今回の大幅下落も、過去の歴史の繰り返しに過ぎないと主張しています。
また、BTCテクニカルアナリストのWilly Woo氏、インターネットセキュリティのパイオニアで、仮想通貨業界にも大きな影響力を持つJohn McAfee氏も同様に、短期的な下落の先に、上昇が待ち受けているという強気予想を一貫しています。
BTC価格の底予想や、上昇までの期間の予想はさまざまであるものの、業界内で名の知られた著名人やアナリストの多くは下落相場に楽観的な見方が多く、ボラティリティの高さから下落相場時はあるものの、長期的な視点で相場を見ています。
CoinPostの参考記事