はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ハーバード、MITなどの大学基金が新たに仮想通貨投資に参入|機関投資家参入につながるか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

名門大学が仮想通貨市場に投資へ
10月10日に、新たにハーバード大学、MIT大学など5つの名門校の大学基金が仮想通貨ファンドに投資を行っていることが判明した。先週5日、同様な発表をしたイェール大学と合わせ、アメリカの名門大学6校が仮想通貨に特化した投資ファンドに参入してきたこととなった。
大学基金(エンダウメント)とは
その大学の卒業生などによって寄付された資金を株式や、債券、コモディティなどで運用し、その資金を、大学施設の整備、奨学金を始めとする学生支援や企業、社会との連携などに活用するためのもの。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

名門大学が仮想通貨市場に与える影響

10月10日に、海外メディアThe Informationにて、ハーバード大学、スタンフォード大学、MIT、ダートマス大学、ノースカロライナ大学などの世界最高峰の大学の大学基金(Endowment)が、少なくとも一つ以上の仮想通貨ファンドに投資を行なっていることが明らかになった。

これら5つの名門大学は、既に仮想通貨ファンドや現物仮想通貨、仮想通貨関連企業の株式取得などに、数百万ドル(数億円)単位で投資を行なっているとされている。

日本でも、慶應義塾大学や東京大学がそれぞれ数百億円規模の大学基金を運用しているが、その規模はアメリカの有名大学の足元にも及んでいない。

例として、アメリカで最大規模の大学基金を運用するハーバード大学やイェール大学はそれぞれ2兆円以上の資金を運用している。

また先週金曜日(5日)には、世界最大級の大学基金を誇るイェール大学も仮想通貨関連に投資を行っていることを明らかにした。

同基金は、2つの有名仮想通貨ファンドに投資している。

イェール大学基金はCoinbaseの共同創設者Fred Ehrsam氏やSequoia CapitalのパートナーMatt Huang氏、Pantera Capitalの元社員Charles Noyes氏によって創業された4億円規模の仮想通貨関連ファンドParadigm社や、過去に大きな実績を残しているベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz社の300億円規模の仮想通貨特化ファンドに投資を行ったとされている。

結果的にアメリカ最大の2つの大学基金が仮想通貨分野に投資を行ったということになる。

アメリカの名門6大学が実際にどの程度の資金を仮想通貨分野に投じているのかは、定かではないが、世界最高峰の大学基金の数々が仮想通貨市場に参入してきている事実は、仮想通貨市場にとって非常に良い傾向であると言えるだろう。

The InformationのジャーナリストJon Victor氏もその影響の大きさを以下のように示唆した。

大学基金の仮想通貨への直接的な投資の兆候は、この資産クラス(仮想通貨)への投資家心理に大きな影響を与えた。これは、ここ数十年に渡って、投資家がテック企業への投資を許容してきたのと同様の過程である。

このように、未だ多くの機関投資家が、リスクが高いと考えている仮想通貨に、注目を浴びている大手投資機関が投資を始めたことで、その資産の正当性を証明するのではないか。

そして、次なる仮想通貨市場の強気相場を形成する為に重要視されているのが機関投資家の資金流入である。

仮想通貨取引所AbraのCEO Bill Barhydt氏は、人々が仮想通貨に関心を寄せている一方で、先陣を切って投資することには恐怖心を抱いていると言及した。

さらに、仮想通貨ヘッジファンドBlockTower Capitalの最高投資責任者(CIO)および、シカゴ大学基金の前ポートフォリオマネージャーのAri Paul氏は、4月にイェール大学などの有名大学基金が仮想通貨に参入することで、「ファミリーオフィスなども、イェール大学が参入してきたのであれば、投資開始の良い口実になる」と主張し、機関投資家資金の流入を示唆していた。

このように、世界的に有名な大学基金が仮想通貨業界に参入してきた影響で、その他の大学基金を始めとする機関投資家からの資金流入も見込めるのではないかと期待されている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
18:07
台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化の「研究」へ
台湾の立法委員がビットコインを国家準備資産に組み入れる提案を行い、中央銀行が研究姿勢を示した。米国やブータンなど各国で進むビットコイン戦略的保有の動向と、エルサルバドルの事例から見る課題を解説。
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
17:31
ステーブルコインUSDCの運用法|Aaveで年4%前後を狙う始め方
USDCを預けるだけで利息が得られるAaveの仕組みと利回り、始め方を初心者向けに解説。利用率による金利変動やリスク、SBI VCトレードでのUSDC準備まで網羅します。
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名 仮想通貨市場への影響は
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧