- 仮想通貨市場
- ビットコイン価格に動きが見られない中で、XRPは強さ見られる相場を形成、3つの要因を探った。またビットコイン価格を動かしている要因も解説。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は17日、ビットコイン価格も1日を通して価格は大きく動かず、多少下落するも20時時点で前日比1%安に留まっている。
また明日10月17日早朝4時45分にシカゴ・オプション取引所(Cboe)の先物決済時間を迎えるため注意が必要だ。
その中でも主要通貨で動きを見せたのは、XRPだ。
XRPの強さ
ビットコインを含む上位4通貨(BTC、ETH、XRP、BCH)の値動きを比較すると、他の通貨と比較して強い値動きをしていることが明らかとなっている。(青線がXRP)
SWELLを材料に価格を暴騰させたXRPは、同カンファレンス閉幕と共に、直近材料の出尽くしによる売りが相次ぎ、その反動も大きかった。
その後、ビットコインの価格急落に影響されたアルトコイン市場の下落の影響で、主要サポートラインを割り込み、発射台となった30円台前半までの大幅続落も不安視されたが、日本円建42円付近で下落が一服すると、反発後は買い戻しなどで堅調な推移を継続させている。
特に上記のチャートのように、12日以降、主要通貨の中で値動きが収まっていた中で、他の通貨より高い上昇率を見せた理由には、概ね以下の3点が考えられるだろう。
1. SWELLで増加した出来高(及び注目度)が上昇を支える
2. (材料)リップル社とトランプ政権による仮想通貨関連の対談ニュース
3. 昨年暴騰率からの期待と、年末アノマリー
SWELLで増加した出来高が上昇を支える
XRPの出来高は、昨年末の暴騰時から反落した相場と比例する形で下落していたが、10月の月初に開催されたSWELLに向けて急騰した相場で、出来高が大きく増加した経緯がある。
他の通貨は、基本的にはビットコインの価格に高い連動性を見せた上、下落の流れが強かったため、個別ファンダが効かずにいたことで、個別に出来高が増加する傾向は見られていない。
その様な仮想通貨市場の状況下で、上昇相場を支えるための最も重要な「出来高の増加」が起きたことは、SWELL相場から下落した現在も高い恩恵をXRPに与えているといえるだろう。
リップル社とトランプ政権による仮想通貨関連の対談が判明
また、相場反転後、他の仮想通貨と比較して大きく上昇した背景に、リップル社のマーケティング責任者のJohnson氏がBreakerとのインタビューで明かした、「ホワイトハウスのトランプ陣営と対話」は材料としてかなり大きく取り上げられ、xRapidの実用化やRipple社の銀行提携の動きも背景に、XRPの期待感は高まった可能性も考えられる。
また、そのインタビューが公開されたタイミングが12日ということも、相場の上昇タイミングと一致している。