- Binanceがビットコインキャッシュ分裂通貨の付与及び取引を公式発表
- Binanceが、ビットコインキャッシュ分裂後半日で、ユーザーへの分裂通貨付与に関する内容と同社プラットフォームでの取引内容を発表した。
BCHABCとBCHSV:Binanceに上場へ
日本時間木曜日の深夜にて、時価総額4位のビットコインキャッシュは2つの異なるプロトコルによるブロックチェーンに分裂し、BCHABC、BCHSVが誕生した。
これを受け、世界最大級取引所Binanceは、ビットコインキャッシュフォーク後の通貨となる、BCH ABCとBCH SVの付与、及び上場に関する内容を公式で発表した。
#Binance Has Distributed Bitcoin Cash ABC (BCHABC), Bitcoin Cash SV (BCHSV) and Will Open Tradinghttps://t.co/Ex5YmLkspH pic.twitter.com/UAv1VYVzVd
— Binance (@binance) 2018年11月16日
公式内容
Binanceはビットコインキャッシュの所有ユーザーに対して、1:1の割合で、BCHABCとBCHSVの配布をすでに行なったと発表。
また、日本時間11月16日17時より、以下の取引ペアを開始する予定だ。
- BCHABC/BTC
- BCHABC/USDT
- BCHSV/BTC
- BCHSV/USDT
また、今までユーザーのBCH(BinanceではBCC)の残高を取消、BCC(BCHを指す)の取引ペアも廃止する。
さらに、BCHABCとBCHSVの入出金に関しては、ブロックチェーンとウォレットが安定してから開始すると告知している。
通貨付与に関して
分裂通貨の取り扱いに関しては、二日前に、Binance公式ブログ にて、以下の様に掲載していたため、分裂後の続報となる。
チェーン分岐が無ければ随時取引再開の情報を更新、分岐があった場合はスナップショットのBCH残高に基づき、BCH ABCとBCH SVの両方を1対1の割合でユーザーに配布する。そして、入出金は日本時間16日0時から停止。ビットコインキャッシュの全ての取引は16日1時40分に停止。
ビットコインキャッシュフォークのティッカーシンボルに関して
Binanceの代表者CZ氏は、ツイッター上で、フォーク通貨のティッカーシンボルに関しては、ティッカーシンボル(例:ビットコイン=BTC)の変更を行わず、今後もその変更予定はないと言及している。
One thing about the fork, these symbol names will stay. Binance will not support changing of trading symbols later. If anyone asks for it later, let's refer them back to this tweet. https://t.co/j1h3gb4edQ
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年11月16日
分裂通貨:今後の価格推移にて
ビットコインキャッシュから分裂しできたBCH ABC、BCH SVとなったが、両コミュニティによる「ハッシュ戦争」は依然継続しており、市場の混乱を招くSV優勢の状況こそが回避しつつあるものの、今後どのような形で決着がつくかは現状定かでない。
しかし、チェーン分岐自体が行われたことが確認されたため、Binanceのように分岐チェーンをどのように取引所やウォレットサービスなどが取り扱うかが注目されており、今後の情報も続々と発表されるだろう。
現時点でABCとSVの価格は、フォーク前から取引が継続されいるPoloniexに加え、今回上場したBinanceの相場が市場全体の基準価格となる可能性が高い。
ビットコインキャッシュのフォーク後通貨が付与対象となるユーザーにおいて、これらの情報が重要となるが、現状BCHの価格変動が全体市場に影響を及ぼしているため、全ユーザーがチェックするべきだろう。
また、ビットコインキャッシュに関する重要内容は、以下の記事に掲載している。
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