TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRP需要拡大期待の中、新製品「xCurrent 4.0」最新導入状況をリップル社が語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「xCurrent 4.0」最新導入状況
XRPを利用する送金ソリューションxRapidへの接続が可能になったxCurrentの新バージョン「xCurrent 4.0」の最新導入状況をリップル社が語った。

「xCurrent 4.0」最新導入状況

Rippleは、人気製品であるxCurrentの新バージョン「xCurrent 4.0」を9月にリリースした。

これはリップル社の主力商品として注目されており、XRPを利用する決済ソリューションxRapidへも接続が容易になるということで、仮想通貨XRPへの需要拡大に繋がるのではないかと期待されている。

xRapidはXRPを使用して、クロスボーダー取引でシームレスに接続できるようにするソリューションである。リップル社はクロスボーダーペイメントでXRPをブリッジ通貨として使用することによって、宛先国の銀行口座にあらかじめ資金を供給する必要がなくなるとしている

XRPに関わる重要な動きとして注目されるxCurrent4.0の導入状況を、CoinDeskの取材にてRipple社のシニア・ヴァイス・プレジデントのAsheesh Birla氏が語った。

xCurrent4.0について

まずRipple社 Birla氏は、xCurrent 4.0について、今回のリリースでxCurrentのソフトウェアを使用することによって適切かつ利用可能な国で、xRapidにシームレスに接続できるようになった、と語り、その顧客としてAmerican ExpressやSantander銀行などの企業が現在新バージョンに移行中であると述べた。

しかし、アップグレードが完了する正確な日時の提示は行っておらず、 xCurrent自体が各顧客に合わせたテイラーメイド仕様であることを強調、新規顧客に関してはすべてバージョン4.0から始める旨を述べた。

顧客への取材:xCurrent導入状況について

Birla氏は、xRapidの統合は完全にオプションであると強調し、以下のように述べた。

規制やデジタル資産のインフラが十分に整っていない国では、これまでのxCurrentをそのまま使用する。

要するに、仮想通貨を利用するソリューションである以上、各国の規制やインフラの整備が必要であることを示唆し、金融機関側での選択が可能になるという動きになっているようだ。

CoinDeskはRipple社顧客側にも取材をしており、これまでのところxCurrent 4.0のユーザーはxRapidを統合には至っていないとしている。

その取材では、スペインの大手銀行であるBBVA(ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行)はテストを行ったリップル社のプロダクトに関して、どのプロダクトを利用しているかは明言しておらず、新バージョンに移行中であるとされている顧客Santander銀行側(Ovidio Cordero氏)も、現状では「xRapidまたはXRPではなくxCurrentのみを使用する」と述べたとしているようだ。

xRapidの実利用におけるターゲット

xRapidの実利用を開始した企業として10月に挙げられている企業は、MercuryFX、Cuallix、Catalyst Corporate Credit Unionの3社だ。

xRapidを使用すると、企業は元の国の通貨をXRPで取引し、XRPを使用して相手国の通貨を購入する。 これまでのところ顧客からは、xRapidによってコストとセットアップ時間を短縮することができているとする反響があるようだ。

これらの取引に流動性を提供するには、仮想通貨取引の独立マーケットメーカーが必要である為、 Ripple社はBittrex、Coins.ph、Bitsoの3つの取引所と提携し、米ドルとフィリピンペソ、米ドルとメキシコペソの間の支払いを容易にしており、Birla氏は、メキシコとフィリピンがペイメントの2大拠点でありインフラが整っている為、スタート地点としてこの2国から開始したいと、xRapid利用拡大に向けた初期拠点について言及した。

xRapidの統合以外の利点

xCurrent 4.0は、ユーザーインターフェイスの更新やxRapidの統合以外にもメリットがあるとしている。

マルチホップ

1つ目はxCurrent 4.0の「マルチホップ」と呼ばれる機能である。既存の決済システムは、ハブとして機能するCitiなどのいくつかの大手銀行に依存しているが、マルチホップにより顧客は大手銀行ではなく、xCurrentユーザーのチェーンを中継して支払いすることができる。

例えばタイのサイアム・コマーシャル・バンク(SCB)リップルネットのマルチホップを開拓する初の金融機関である。

SCBのような小規模な地方銀行は、マルチホップによってより摩擦の少ない決済が可能になり、他の金融機関と直接繋がることができ、何度も別の通貨に換金したり、手数料を支払わなくて良くなる。

つまり小規模な地方銀行でも大手銀行と同じ様なサービスを提供することができる。

マルチホップの利便性は金融機関のみならず、送金業社を含むリップルネットの顧客企業にとって、より速く・安価で・透明性の高い送金・決済を提供することを可能にする。

送金市場は、中小の送金業社の占める割合が発展途上国で60%、ASEAN諸国では70%を占めると言われており、改善が急がれる分野である。

バルクFX

2つ目の特徴として、同社はxRapidの統合を選択しない顧客へ改善策として「バルクFX」というサービスを提供している。

これは一括で外国通貨を事前に購入することによって、一貫した為替レートを顧客に提供するサービスだ。

オンワードフォーワーディング

3つ目の特徴はオンワードフォーワーディングで、xCurrentをACHのようなローカル通貨支払いシステムにリンクすることである。SWIFTとは対照的に、金融機関は最終受取人をより効率的に確認することができる。

CoinDeskの取材では、新バージョンの公開以来2ヶ月、リップル社の新規顧客がこの新しいサービスを採用したことはまだ確認されていないとされているが、xCurrent4.0の利点は大きく、今後の新規顧客に対しては新バージョン適応を公言したことは大きな動きであると言えるだろう。

特にxCurrent4.0にxRapidが統合されることで注目されている「プロダクト間の相互運用性の向上」の部分は、これまでのxRapid導入率を補う可能性を秘めており、デジタル・アセット(デジタル資産)決済の拡大やXRPの実利用例の拡大において期待されていることは間違い無いだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル社がxCurrent4.0を発表|仮想通貨XRPを利用するxRapidへの利用が可能に
シンガポールで開催中フィンテックカンファレンスにて、リップル社の新たなパンフレットから、xCurrentを利用している金融機関がシームレスでXRPを用いたxRapidへのアクセスが可能となる事が判明。今後のXRP需要拡大につながるとして注目を集めている。
大手スウェーデン銀行SEBがリップル社の商品を絶賛|xRapidへの利用拡大の可能性も
スウェーデンとアメリカ間の送金を目的にリップル社のプラットフォームを利用しているスウェーデンの大手銀行SEBが同社の製品を絶賛、今後の「次のステップ」を模索しているとSEBの責任者が言及した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧