はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BitMEX CEO「仮想通貨市場特有の24時間取引は、株式や為替市場などの資産クラスに波及し得る」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ノンストップ取引の波及を予想
株式やFXなど多くの既存市場は、取引できる時間が限られているが、仮想通貨市場は、24時間365日取引を行える。そして、このノンストップな取引方法が今後、多くの市場で普及して行くとBitMEXのCEOは予想した。
仮想通貨は新しい資産クラスか
BitMEX CEOのHayes氏は仮想通貨が現時点で資産クラスになり得ないと言及したが、将来的には、その限りでないことを示唆した。

ノンストップ取引の波及を予想

最大100倍のレバレッジをかけた取引を可能にする仮想通貨取引所BitMEXのCEO Arthur Hayes氏(以下、Hayes氏)が、Laura Shin氏のUnchainedと呼ばれるポッドキャストに出演し、自身が持つ仮想通貨分野に対する見解と今後の予想を共有した。

Hayes氏は今年8月、ビットコイン価格が6500ドル付近で推移し、トム・リー氏などの強気予想も多くある中、2018年以降一度も割れなかった6000ドルラインを底抜けて5000ドルまでの下落すると予言し、的中させている。

まずHayes氏は、仮想通貨取引が株式市場などとは異なり、1日24時間365日止まることなく取引されていることは、特筆すべき特徴であるとし、次のように述べた。

休日がなく、24時間絶えず取引が行われる資産クラスは実に未来的だ。そして、そのノンストップな取引形態は、既に馴染み深いFX、債券、株式市場にも波及する可能性がある。

現在日本の市場は、以下の時間帯で取引が行われている。(各国、各取引所で差異あり)

先物市場

日中立会 平日8時45分~15時15分

夜間立会 平日16時30分~翌5時30分

FX市場

アメリカ時間で平日24時間

株式、上場投資信託市場 (東京証券取引所)

平日(前場)9時~11時30分

平日(後場)12時30分~15時

仮想通貨

365日24時間(取引所メンテナンスなど例外を除く)

このように、FX市場が唯一24時間取引を可能にしているが、それでも銀行が閉まる週末などは取引できず、365日取引できるのは仮想通貨のみであると言える。

そして、Hayes氏は、この365日24時間対応の取引が仮想通貨だけでなく、今後、上記で挙げた既存金融市場にも波及していくと考えているのである。

仮想通貨は新しい資産クラスか

Hayes氏は、その後、仮想通貨が新しい資産クラスに該当するかと問われた。

しかし、同氏は、現状仮想通貨市場は小規模で、アップル社の手元資金(Cash Reserves)の総額にも及んでいないことから、新しい資産クラスと呼ぶには時期尚早であり、”ブレンド”されている状態であると言及した。

実際、仮想通貨市場が2018年に入ってから大幅に縮小し、イーサリアムも今年初頭の最高値から、一時期90%以上の値下がりを記録したことも含めると、価格の安定性や規制の不透明性など、未だ多くの問題が解決される必要があると言えるだろう。

さらに、現時点でビットコインが発明されて10年が経つのにも関わらず、未だ仮想通貨業界は実験段階を抜けきれていないとも指摘されている。

先月11月にもHayes氏は、50億円以上の調達を行なったTelegramやFilecoinなどの多くのプロジェクトを批判し、そのほとんどが「将来的に価値を待たないトークン」になると辛口のコメントを残した。

一方で、今後10年の発展次第では、新たな資産クラスにもなり得ると同時に、新たな資金調達法、価値の移動という側面において受け入れられる可能性も示唆した。

このように、仮想通貨は未だ未熟な業界であるとされているが、今後長期的に、さらに普及、発展することで、そのノンストップな取引形態が株式やFXなどの既存金融市場の取引時間にも波及し、新しい資産クラスとして認識されていくことが期待されている。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者5,000名を突破しました。

CoinPostの関連記事

BitMEX CEO「将来的な価値が疑問視される12の仮想通貨プロジェクト」を公表
香港を拠点とする仮想通貨取引BitMEXのアーサー・ヘイズCEOが、「将来的な価値が疑問視される12のICOプロジェクト」を公表した。 ICOからSTOなどに潮流が移り変わりつつある仮想通貨業界だが、BITMEX CEOは、巨額資金を集めたプロジェクトに疑問を呈している。
強気の投資家が、ビットコイン価格5,000ドルまで暴落すると予想する理由
米調査会社のトム・リー氏は、年末のビットコイン価格目標は3万ドルと再度断言、強気予想を崩していない。しかし、ビットコインの将来を信じる投資家でも、過去の経験から底値割れで一旦5000ドルを下回るとの見方もある。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧