- XRPに強気のサイン
- ビットコインが牽引し仮想通貨市場が強気ムードになる中で、年初来騰落率で劣勢に立たされているXRPだが、2017年末以来初めてとなる50MAと200MAのゴールデンクロスが目下に迫っている。注目すべき理由と相場背景を分析した。
XRP市場分析
仮想通貨の時価総額で上位に位置するXRP(リップル)に強気トレンドが訪れる可能性が出てきた。
XRPの対ドルチャートにて、50日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスが目下に迫っており、達成すればXRPが大きく暴騰した2017年末(12月8日)以来初めての転換ポイントとなる。
前回の転換ポイント
4月より仮想通貨市場全体に強気相場のムードが漂う中で、対フィアット相場の騰落率比較では劣勢に立たされているXRP。これは、他の仮想通貨と比較してファンダメンタルズ要因のポイントも大きく異なるだけでなく、過去にも急速に急騰するボラティリティの激しい相場、かつ他の仮想通貨と比較してビットコインとの相関性が低い値動きが、独自の市場を形成に繋がっているためだ。
年初からの対フィアット騰落率比較:基準チャート=BTC、オレンジ(XRP)、緑(ETH)、紫(LTC)、ピンク(EOS)
このように年初来騰落率でも他の時価総額上位通貨が100%を超える中で、20%高に留まるXRP価格は、BTC建チャートでも年初から下落の一途を辿っていた。市場が強気ムードの中でXRPの価格上昇が一時的に留まる背景には、この移動平均線が示すトレンド転換が一つの要因となっていると言えるだろう。
移動平均線に注目する理由
というのも、今回の相場を主導するビットコインチャートにおいても、移動平均線(MA)における短期、中期、長期目線のトレンド転換が見られたポイントから高騰が始まったことが注目すべき理由の一つにある。
今回は50日移動平均線と200日移動平均線に関して、上述した騰落率比較の通貨を参考例として羅列する。
BTCUSD
LTCUSD
ETHUSD
ビットコイン以外でもライトコインやイーサリアムにおいても50日移動平均線と200日移動平均線が交差してゴールデンクロスを形成して以降、価格の上昇を記録。
なお、XRPは過去のボラティリティの高さからも、高値で購入した投資家が一定数いることが考えられるため、一時的な高騰時の売り圧力は否めないが、2019年の年初からレジスタンスラインになっていた200日移動平均線を半年ぶりに突破しているなど、今後想定されるゴールデンクロスが相場の転換ポイントになり得る可能性は十分に考えられる。
また直近では、過去何度もレジサポの転換が行われた心理的節目にあたる50円のラインを明確に抜けることができるかがカギとなるだろう。