はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

最重要ラインで推移するリップル価格、ビットコインとの相関性は?|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●中・長期トレンドの節目にある、XRPの50円台が注目される理由

●GMMAチャートが強気シグナルを示唆

金融市場と仮想通貨

3日の東京株式市場は、前営業日比190円安で4日続落して2万410円で引けた。

激化する米中貿易摩擦に、価格競争力を失いかねない日本企業が、生産拠点を他国に移すなどの対応を迫られる中、日経平均株価の2万円割れも視野に入ってきた。

米国は5月13日、中国製品約3000億ドル(33兆円)相当に最大25%の関税を課す原案を発表。対象品目には、販売減に直結しやすいスマホやパソコン、ゲーム機や衣料品などの「消費財」も含まれており、それまで交渉進展に楽観的な見方をしていた市場に動揺が広がった格好で、長期化懸念が株価に重くのしかかっている。

個人投資家の余力資金とセンチメント悪化に伴い、仮想通貨(ブロックチェーン)関連株も下げが厳しくなり始めており、SBIホールディングスが5.22%安の2,380円となったほか、マネックスグループも前日比4.52%安、REMIXも5.59%安となった。

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

5月29日に急落し、調整機運が強まったビットコインであったが、潜在的な買い圧力に支えられ、半値戻しを超えてfib61.8%まで回復を見せた。

しかし、先日揉んだ95万円付近の上値は重く、戻り売りに押される形で急落。短期トレンドラインを割り込んだ(①)ことで、再び下目線が強まったBTC。19:00時点では、5月下旬までの最高値91.5万円でサポートされ推移している。

モメンタム系オシレータのRSI(相対力指数)を見ると、時間足RSIの70〜80到達時に急反落、RSI25〜30付近から急反発傾向にあることが過去のチャートからも確認できる。今回も同様の経過を辿るのであれば、この辺りで一旦反発するか、もう一段大きく下げた場合に短期的な押し目と見られる可能性は高そうだ。(執筆時点よりも、やや反発)

ただし、89.5万円を割り込んだ場合、87.5万円、あるいは85万円付近まで急落する余地もあるので注意が必要と言える。

リップルは先行指標となるか

XRPが再び心理的節目50円にトライするも上抜けができず大きく反落、利食いの圧力が強まった。5月から3度目の挑戦となったが、大台突破はできずにいる。

今回、XRP市場の推移に注目する理由としては、XRPの価格推移が市場全体の値動きに先行している可能性も見えてきたためだ。

上述するように、現物50円に達した時点で大きく反落したXRPに対し、ビットコインが連れ安となる場面も見られ、一時91万円の前日比3%安を記録した。なお、同タイミングではビットコインが下落したことから、市場全体の下落へと影響は波及している。

メインチャート:XRPUSD(Bitstamp)、オレンジ:BTCUSD(Coinbase)

チャートでわかるように、XRPの下落ポイントが先に、ビットコインが後から追いかけるように下落、また下落後の反発ポイントにも相関性が見られている。

なお、このビットコインとXRPの売りポイントは、5月以降にXRPが50円に到達したポイントで同様の再現性が見られており、100万円目前に迫るも上値の重い展開を続けている、ビットコインの売り仕掛けポイントの1つになっている可能性がある。

5月31日

5月16日

XRP=50円の厚み

XRP=50円のラインが意識されるのには、2017年末にXRPが暴騰→暴落して以降、大きな局面でレジサポが転換していたラインであるためだ。長期レンジのチャートで確認すると、同ライン(チャート内黄色)を境に意識されていることがわかる。

ETHが年初来高値の30,000円台を、XRPが50円台の厚い抵抗線を明確に上抜けできるかどうかが、メジャーアルトの分水領であることに疑いの余地はないだろう。

短期的には、5月の中旬以降、下値を切り上げる推移を継続しており、出来高も収束点に向かって減少傾向にあることから、次点の50円到達のポイントが最終局面になる可能性も否めない。どちらの方向に相場が展開するか、仮想通貨市場全体の方向性を左右する注目ポイントとなりそうだ。

奇しくも、XRP出来高の多い国内大手取引所「bitbank」で、コインチェック上場ネタでモナコインの価格が急騰、出来高も急増しているが、利確後の資金がメジャーアルトに向くようなことがあれば、6月上旬は一つの節目となり得る。

関連記事:コインチェック上場でモナコイン高騰|国内の新規上場は1年4ヶ月ぶり

仮想通貨取引所コインチェック上場でモナコインが高騰|国内の新規上場は1年4ヶ月ぶり
国内の仮想通貨大手取引所コインチェックは31日、モナコインの新規上場を発表した。国内での新規コイン上場は、2018年1月末にbitFlyerにLsikが上場して以来、約1年3ヶ月ぶりとなる。

いずれにせよ、大相場に向けた”調整を必要”とするビットコインが、今後100万円(あるいは1万ドル)の節目を突破するためには、一度大きな調整を挟んで上値を軽くしたタイミングで好材料が重なるか先行指標の連れ高を伴うなど、何かしらの発射台が必要な状況にあることは共通認識に近い。

XRPチャートでは他のアルトコインに一歩出遅れているものの(17年末の暴騰が顕著であったため)、20日、50日(75日)、200日移動平均線で2年ぶりのゴールデンクロスが実現したことで、短・中・長期全てにおいて強い上昇モメンタムも確認されている。その反面、メジャーアルトが大口の利確売り連鎖で一気に下げれば、ビットコインなど相場全体に波及するリスクもあるため、注意したい。

海外トレーダーJosh Rager氏の見立て

海外の仮想通貨トレーダーJosh Rager氏は、ツイッター上で最近のビットコインの市況感に対する見解を披露した。

BTCは、依然として強気な値動きを見せている。

ビットコインは、サポートラインの8530ドルを維持し、8731ドルのレジスタンスラインを突破。(3日午前時点)次のターゲットは8846ドル以上で、ビットコインは現在、9000ドル台を目指している。

注目点は、5月からの長期的なトレンドライン(ドット線)は、サポートラインが修正されても維持し続けているという部分だ。

なおRager氏は続けて、インジケーターの1つ「GMMAチャート」を利用し、現在の状況を説明している。

GMMAチャートとは、12本の指数平滑移動平均線(EMA)を一度に表示し、市場のトレンドを視覚化することを可能とするテクニカル指標。

GMMAチャートを観察すると、緑に変化していることから上昇トレンドへと移り変わったと読み取ることができる。

赤からグレーに転じ、それが1週間続いており、(BTC価格が)7000ドルを上回ったことで、弱気相場を抜け出したシグナルであると捉えられるだろう。

GMMAチャートは、ラグの多いインジケーターではあるものの、個人的な意見では、これが強い証拠となりうると考えている。

またRager氏は「押し目は買いなのか」と寄せられた質問に対しても返答し、「私の答えは強い”Yes”であり、押し目は買いだ」とツイート。

その根拠として、先週から強い売りが頻繁に見られるものの、その後、強く押し戻されており、値下げ幅は30%程度であるが、平均して150%の押し戻しが、その後確認されている点を指摘。

同氏はビットコインや仮想通貨市場は未成熟であり、簡単に操作されうるため、何が起こるかはわからないとした上で、「5500ドルの価格帯を下回ることがない限りは、強気相場として捉える」と、個人的見解を述べた。

CoinPostの関連記事

2018年末の暴落要因から見る仮想通貨市場のシグナル ビットコインマイニングに復活の兆し
18年末の下落要因となった仮想通貨ビットコインマイニングの状況が、過去最高水準付近まで復活。市場への影響と今後の市場の注目ポイントを考察した。
年初来新値を更新し続けるビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
一ヶ月に渡る上昇トレンドの末、年初来高値である99万円を記録したビットコインは、100万円台突入かどうかという円建て投資家にとって重要な局面に立たされている。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
09:45
著名投資家レイ・ダリオ、総資産の1%をビットコインで保有 量子リスクを懸念
著名投資家レイ・ダリオ氏が総資産の1%を仮想通貨ビットコインで保有していると表明した。量子コンピューターのリスクや金と比較した価値保存手段としての課題を解説している。
08:50
ビットコイン売り圧力は中期保有者が主因、長期大口は保有継続=VanEckレポート
バンエックが19日に公表したレポートで、ビットコインの売り圧力が長期大口投資家ではなく保有期間3〜5年の中期保有者に集中していると分析した。5年以上保有のビットコインは増加傾向を続けている。
08:25
メタプラネット、ビットコイン戦略のための新たな増資を発表
メタプラネットは、B種永久優先株式の発行を開示。調達した資金は主に仮想通貨ビットコインの財務戦略を推進するために使用すると説明した。
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧