- Bakktへの判断は時期尚早
- 期待に反して初週出来高が低迷した「Bakkt」について、米投資銀行が報告書を公表。他のビットコイン先物取引よりも出来高が低迷している点に言及したうえで、判断を下すには時期尚早とした。
Bakktへの判断は時期尚早
順調な滑り出しとはいかなかったBakktについて、米投資銀行Oppenheimer & Co.のアナリストらが公表した報告書にて、Bakktに評価を下すには早すぎるとの見解を示している。
Bakktのビットコイン現物決済先物取引の開始以来、すでに2週間が過ぎたが、その初週の総出来高は619BTCの約500万ドル(5.4億円)にとどまった。この結果に対して、アナリストらは「現時点で心配する必要はない」とし、その理由の一つとして、Bakktの親会社であるインターコンチネンタル取引所は、債権のアナリティクスや取引、ETFなどを電子化する必要があるなど、多くの改善点があることを挙げている。
また同報告書には、以下のように記載されている。
Bakktのビットコイン先物取引の取引数は、最初の5日間で125以下となっている。
この段階でBakktのビットコイン先物取引が成功を収めたか否か、あるいは、今後出来高が上昇するかどうかを判断することはしない。
ただBakktの取引高は、CBOEが最初の5日間で記録した~2000の取引数やCMEの記録~500と比較した場合、圧倒的に下回っている。
このように、Bakktの成功について判断を下すことは時期尚早としたものの、取引高が他のビットコイン先物取引と比較した場合に大きく劣るとの事実を指摘。
続けて、ビットコインなどのデジタル資産が広く普及する道のりは長いとしたうえで、当初から大きな期待が抱かれていたBakktのローンチだが、その期待には十分応えきれなかったと総評している。
ただ一方で、これからもBakktはさらなるインフラ整備が求められるとし、ビットコイン先物取引の市場も黎明期であり、市場規模の小ささを考慮すると、前述した結果に対して投資家がそれほど不安感を抱く必要はないとも言及した。