はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大幅反発のビットコイン、先導したリップル(XRP)高騰の背景は?|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況
国慶節明けのBTC市場はテザー砲の思惑やアルト市場の動きに連動して急反発、今回の相場を先導した仮想通貨リップルXRPの高騰要因を探る。

仮想通貨市況

中国の大型連休「国慶節」で出来高減少懸念も取りざたされたが、7日に国慶節が明けた。

関連:バイナンスリサーチ、中国大型連休「国慶節」が仮想通貨ビットコイン市場に与える影響

国際取引所連合(WFE)が、個人投資家への仮想通貨デリバティブ商品や上場投資証券(ETN)の販売禁止を提案していた英金融行為規制機構(FCA)に対し、個人投資家向けの仮想通貨デリバティブ取引を禁止しないよう勧告したことも追い風に。

WFEは、仮想通貨デリバティブの価格変動が大きい点に同意する一方で、取引を禁じるのは適切ではないと主張。「仮想通貨はこれから発展し、市場も拡大していく。投資家の参入も増加する」と好意的に述べている。

関連:ナスダックら 英個人向け仮想通貨デリバティブ禁止の方針で撤回勧告

XRP(リップル)の高騰要因

XRPは24円で底打ちを確認すると大幅反発。前日比で11%高を記録し、JPY建市場取引価格を30円まで回復させた。

過去の傾向から市場影響度の高い、国際カンファレンス「SWELL 2019」の開催日まで1ヶ月を切ったほか、カナダ大手取引所CoinFieldがXRP台帳に基づいた大型プロジェクトの公表を匂わせたニュースなどを受け、価格が高騰した。また、高騰の初動で、レンディングプラットフォームを提供するCoinlendのXRPの金利が93%まで急騰する動きも確認されており、貸出用現物の不足を見た現物買いが発生した可能性も指摘される。

2019年のSWELLは、11月7日から2日間に渡って開催されるリップル社の年間最大イベントで、今年で3回目の開催となる。 現時点で、今年のアジェンダは一部のみの公開となっているが、過去の登壇内容や発表内容などから、XRP関連のサプライズ期待は大きい。

また、過去のSWELL開催前のXRP価格が2年間連続で織り込む動きを見せたことも、市場参加者が注目する理由だ。

2017年の開催では、開催日10月16日の約1ヶ月前にあたる17日より市場価格が上昇、SWELL開催前までの期間で1.7倍を記録、翌2018年の開催では、開催日の3週間前より市場価格が上昇、同17日からの急騰で、2倍近い価格高騰を記録した。

いずれも、SWELL当日より事実売り(セル・ザ・ファクト)が発生しており、価格が反落している関係から、材料を市場が織り込みに行っていると見ることもできる。

関連:リップル最重要カンファレンス『SWELL 2018』特集|仮想通貨XRP価格への影響は

また、SWELLの開催日と平行スケジュールで、CoinFieldの大型プロジェクトの正式発表が行われることがわかったことも、市場の後押し要因に。

ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカなど世界100ヶ国でサービスを提供する、カナダの仮想通貨取引所CoinFieldは、XRP台帳をベースとした、独自の大型プロジェクトに取り掛かっていることを明かした。同プロジェクトは半年間温めてきた構想で、追加情報は10月15日に発表される予定だ。

なお、正式発表はSWELL最終日の8日に、マルタで開催されるAI(人工知能)・ブロックチェーンサミットで公表される。

関連:加大手仮想通貨取引所「XRP台帳に基づく大型プロジェクトを準備中」 来月にも詳細公開へ

イーサリアムの国際カンファレンス「Devcon5」が大阪で開幕したことも好材料だ。ETHがイベント事前に大幅下落していたため、事実売りのリスクは限定的と見る向きもある。

ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は、7700ドルを底抜けずに反転。 日本時間深夜からのアルト市場の反発に伴い、9月30日を彷彿とさせる500ドル幅のリバウンドを見せた。

このように、一夜にしてガラッと雰囲気が変わることは仮想通貨市場では往々にしてあり、ビットコイン相場の大勢を占めるBTC FX市場がゼロサムゲームとされる以上、大衆心理が一方に傾倒している場合は特に揺さぶられやすい性質にあることは否めない。

リップル(XRP)の仕掛けに触発されるようにしてリバウンドを見せた仮想通貨市場であるが、4h雲のサイズ、出来高推移、センチメント、急落後の日柄調整という点で前回(9月末)とは様相が異なり、上昇の信頼度は直近だと最も高いと考えられる。

Whale Alertで大口に動きが見られる中、テザー発行も追い風となった。

8400ドル付近の直近高値を抜けることが出来るかどうかが肝であるが、4時間足での上値抵抗線と一目均衡表の上限を抜けており、短期的には買い戻し機運につながりやすいか。1D200MAかつfib50%にある直近高値付近(8300〜8500ドル)は戻り売り地帯であり、大きな上髭で戻されれば、再び下値を探る展開やレンジ相場にもつれ込む可能性はある。

中・長期で価格帯別出来高を俯瞰した場合、70万円(6000〜6500ドル)前後はかなり厚く、中・長期で大幅下落した場合は、主要サポートとして攻防激化が予想される。

ボリュームプロファイルについては、海外の著名アナリストJosh Rager氏も言及。$8,380のレジスタンスラインをブレイクして$8500上でクローズできれば、サポートとして機能するとの見解を示した。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/25 土曜日
05:50
スペースX、今週2度目のビットコイン大量移動 ウォレット再編成か
スペースXが24日に約204億円相当のビットコインを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。
05:35
トランプ大統領、CFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのセリグ氏を指名
トランプ大統領がCFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのメンバーを指名する方針を固めたとブルームバーグが報道した。
10/24 金曜日
18:48
米金融最大手JPモルガン、ビットコイン・イーサリアム担保融資を世界展開へ
JPモルガンがビットコイン・イーサリアム担保融資を2025年末開始することがわかった。米金融最大手の参入で暗号資産(仮想通貨)が機関投資家市場で本格化。モルガン・スタンレーなど大手金融も相次ぎサービス拡充している。
17:14
モブキャストHD、仮想通貨ソラナ(SOL)の取得・保有を開始
ソラナ特化のトレジャリー戦略で財務基盤強化へ モブキャストホールディングスは10月24日、暗号資産ソラナ(SOL)の取得および保有を開始したと発表した。 同社はかつてゲーム事業…
16:46
日本初の円建てステーブルコインJPYC、正式リリースへ
JPYC株式会社が10月27日午後1時、日本初の円建てステーブルコインJPYCを正式リリース。発行・償還・送金手数料は無料。第二種資金移動業者として第1号の認可取得。
16:30
米トランプ政権、量子コンピュータ企業へ株式取得型支援検討か 関連銘柄が急騰=WSJ報道
トランプ政権が量子コンピュータ企業への出資型支援を検討していると報道され、政府と協議中とされるIonQ、Rigetti、D-Waveなどの関連銘柄は最大20%上昇した。
13:25
イーサリアム『フサカ』12月3日実装へ、次期『グラムステルダム』準備も
イーサリアム開発者は第223回ACDE会議で、フサカアップグレードの12月3日実装と、次期グラムステルダムの提案締切(10月30日)を決定。BAL技術導入やEIP 8058の追加など、スケーラビリティ強化に向けた計画が明らかに。
12:45
中東・北アフリカの仮想通貨市場が成長 トルコでアルトコイン投機が活発化=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年時点での中東・北アフリカ地域の仮想通貨市場を分析した。トルコ、イスラエル、イラン、UAEでの成長をそれぞれ解説している。
11:42
ビットコイン11万ドル台を回復、トランプ大統領のCZ恩赦でBNBとWLFIが上昇
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは11万ドル台で軟調推移。オプション建玉増加やETF流出が重荷も、需給整理進み反発期待の声。トランプ大統領によるバイナンス創設者CZ恩赦を受け、BNBは5%高、WLFIは15%急騰した。
11:30
カルシとレッドストーン提携 予測市場データを110超のチェーンで展開
DeFiレッドストーンとカルシが提携し、CFTC規制下の予測市場データを110以上のブロックチェーンで提供開始。オラクル技術により実世界イベントデータのオンチェーン化を実現、DeFi開発者に新たな構築基盤を提供。
11:05
資産運用大手ティー・ロウ・プライス、仮想通貨ETF市場に参入へ
資産運用大手ティー・ロウ・プライスは、仮想通貨ETFの申請書を米SECに提出。投資対象にはビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど時価総額が高い銘柄が含まれる。
10:50
BTCマイニング株、ビットコイン価格と連動せずAI事業シフトで上昇=JPモルガンレポート
JPモルガンの最新レポートによると、上場ビットコインマイニング企業の株価は仮想通貨価格との相関関係が崩れ、AI事業への転換により独自の動きを見せている。
10:10
ビットコイン需要が枯渇、不安定な局面続くか=Glassnode分析
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新レポートを分析。需要枯渇や長期保有者の売却増加から、市場の不安定な局面が続く可能性を指摘している。
09:35
トランプ大統領、CZ氏の恩赦について発言
トランプ大統領はバイナンス創業者のCZ氏への恩赦について「彼がやったことは犯罪ですらなかった」とコメント。多くの善良な人々の要請を受けて恩赦を与えたと明かした。
08:20
ポリマーケットが最大2兆円の評価額で資金調達検討、わずか4カ月で10倍に
米賭けサイトプラットフォームのポリマーケットは120億ドルから150億ドルの評価額で資金調達を目指す。6月の評価額10億ドルからわずか4カ月で10倍以上急上昇。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧