バイナンス、シンガポールで仮想通貨取引所の営業免許を申請
仮想通貨取引所バイナンスが、シンガポールで営業免許を正式に申請したことが、ブルームバーグの報道で明らかになった。
バイナンスは、シンガポール拠点の仮想通貨と法定通貨の取引所を2019年7月に立ち上げており、シンガポール国内で高いユーザーシェアを獲得している。
今回バイナンスがライセンスの申請を行なったのは、シンガポール政府が1月に施行した決済サービス法に対応するもの。決済サービス法によって、仮想通貨取引所も規制対象に指定されたことを受け、必要となるライセンスの申請を正式に行なった。
決済サービス法は、仮想通貨取引所の営業免許のほか、シンガポール金融管理局(MAS)にサイバーセキュリティー関係のアンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金供与対策(CFT)を規制する監督権限を付与も行なった。
シンガポール政府が仮想通貨などデジタル通貨に寛容な立ち位置を取っている政府であることから、規制の施行に合わせて、仮想通貨ビジネスのチャンスが拡大する可能性も期待されている。規制が明瞭になるほか、信頼できる事業者を明確にできることがその理由にある。
バイナンス以外には、免許の申請を行うことが明らかになっている企業には、Liquidグループやルノなどの大手取引所がある。正式に営業免許を取得することで、シンガポール国内の取引もより健全化する形で発展する。
なお、バイナンスシンガポールでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)で売買サービス。ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、XRP(リップル)、ネオ(NEO)、チェインリンク(LINK)も含めた計8通貨で購入に限定した取引サービスを提供している。