ウインクルボスがChainlinkを賞賛
米仮想通貨(暗号資産)取引所GeminiのCEOを務めるウィンクルボス兄弟のTylerは15日、プロジェクトChainlink(LINK)について、「ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の黎明期」と重ね合わせ、将来性に対する期待感を示した。
I really appreciate the passion of the $LINK Marines. Their fervor and dedication reminds me of the early Bitcoin and Ethereum communities. Unlike many other crypto armies, they are dedicated to a project that has real promise and technical merit.
— Tyler Winklevoss (@tylerwinklevoss) April 15, 2020
時価総額11位(CMCランキング)のLINKは、今月24日にGeminiへと上場予定の銘柄だ。
ウィンクルボス兄弟は、仮想通貨黎明期から業界に携わっていた人物として知られる。「LINKのコミュニティメンバーの情熱は、黎明期のBTC・ETHコミュニティを彷彿とさせる。」「私自身はLINKを保有していないが、実にファンタスティックだ」と賞賛してみせた。
Gemini上場の背景
BlockJournalのCEOは2019年7月、ウィンクルボス兄弟宛にLINK上場について意見を求めていたが返答を得られず。その10ヶ月後(2020年4月15日)、TylerはGeminiの発表をもってBlockJournalのCEOに知らせたのである。
Geminiにおける仮想通貨の新規上場ペースは、米最大手のCoinbase比べて決して速いとは言えない。
今年4月にこそ、LINKのほか、BATやDAI、Orchid(OXT)の新規上場を発表したが、2018年12月にビットコインキャッシュ(BCH)を上場させて以来の動きとなっている。
米国では、規制の厳しいニューヨークの仮想通貨交換事業者ライセンス『ビットライセンス』を持つ企業として、LINKやBAT、OXTを初めて上場させたのはCoinbaseであったが、当時は、個別取引所から上場希望銘柄を審査にかける申請プロセスだったことから、日本での「ホワイトリスト」とは性質が異なるとされた。
NY金融当局の申請プロセスは先日、ビットライセンス企業が一度上場させれば、自動的にホワイトリスト入りする形式に変わったとされており、LINKやBATなどの銘柄が、ライセンスを持つ正規取引所へのリスティング障壁は大幅に下がったと考えられる。
先行き不安の渦巻くウォール街の中で、オルタナティブ投資先として存在感を放ちつつある。