プライベートセールで約45億円を調達か
仮想通貨Polkadot(DOT)が2回目のプライベートセールを実施、推定約4300万ドル(45億円)を調達したことが判明。米メディアCoinDesk が報じた。
今回のトークン販売は事前に宣伝はされていなかった。また米国や日本など一部の地域からは参加することができなかったという。
それにも関わらず、Polkadotプロジェクトを進めるWeb3 FoundationとParity Technologiesは1回目のセールの約6000万ドルに続き、今回も巨額の資金調達を達成したことになる。
Blockchain.com上では1059件の取引と約4000BTCの取引を確認できる。DOTはトークン1つに125ドルで販売されていたという。
投票結果:DOTトークンを10倍に分割
また、Polkadotネットワークで最初の投票が行われ、その結果も発表された。
トークンの3分の1弱の投票率で、Web3 FoundationとParity Technologiesは投票を棄権していた。
投票はDOTトークンの最小単位である「Plancks」を巡るもので、各トークンに2017年にセールされた当時そのままの額面を保持するか、またはトークンの「シェア分割」を行い、1DOTトークンを10倍、100倍、1000倍に分割するかを選択した。
これまでは「1DOT=1兆Plancks」と定められていたが、2週間に及ぶ投票の結果、コミュニティは、「1DOT=10兆Plancks」と10倍に分割することを決定。ユーザーエクスペリエンスの向上に期待が集まったと見られるという。
具体的には、投票されたDOTのうち86%に当たる286万DOTがこれに賛成。旧額面を維持することに投票したのは約12万DOT(4%)にとどまった。
額面の変更はすぐに行われるわけではない。DOTの転送が有効になってから約72時間後に変更が実施される予定。
不測の事態が行らなければ、DOT 転送はブロック#1,205,128で開始され、それから72時間後の8月21日にブロック#1,248,328で額面変更となる。
以前、単位の変更は関連する文書やインフラ全ての更新を必要とするもので、混乱を引き起こすと懸念する声も挙がっていた。
Web3 Foundationは、エコシステム内のすべての人にこの変更を認識させ、移行期間中の混乱を最小限に抑えるために、エコシステムサービスプロバイダーと協力し、準備が必要な人を支援するための技術支援やアドバイスを提供していくという。
尚、各DOTトークンがそのまま100DOTになるだけで、実際の供給量に変化は生じないと説明した。
仮想通貨取引所クラーケン等でアドレス生成可能
Polkadotは、異なるブロックチェーン同士を繋いでインターオペラビリティ(相互運用性)を生み出すことを主な目的としたプロジェクト。互換性がないために発生するスケーラビリティ(拡張性)や、取引時間が長くなるといった課題の解決が期待されている。
イーサリアムの共同設立者Gavin Woodが携わっていることでも知られており、今年5月にメインネットの第一段階をローンチした。
現在のところ仮想通貨取引所クラーケンやコインベースカストディがPolkadotのアドレス生成機能を提供している。クラーケンはDOTのステーキングサービスも追加する予定、最大20%の報酬が見込まれるという。
また仮想通貨取引所FTXは先日DOTの先物取引を開始した。